インフルエンザの流行る時期 こんな症状に注意! 

 

 

就労移行支援事業所リスタートの教えて!リス太くんシリーズ

前回までの記事はこちら

第135回 教えて!リス太くん

インフルエンザが流行る時期だね!みんなは大丈夫かな?

インフルエンザの症状や感染経路について説明していくよ!

 

リス太:今年もインフルエンザが流行する嫌な時期になってきたね。

K君:僕の知り合いもインフルエンザにかかっちゃったんだって!

リス太:えっ!そうなんだ。心配だなぁ・・・。

K君:それにしても、インフルエンザと風邪って、どんな違いがあるんだろう。

 

インフルエンザと風邪の違い

 

リス太:こんな表を用意してみたよ!

普通の風邪

インフルエンザ

原因ウィルス

パラインフルエンザウイルス
アデノウィルス
RSウィルス
ヒトメタニューモウィルスなど

A型
B型
C型

感染経路

空気感染、飛沫感染、接触感染

主に咳やくしゃみなどの飛沫感染、接触感染

潜伏期間

5日~6日

通常1~2日

発症期間

普通は3日以内、長くても1週間程度

10日以内

症状の部位

局所(のど・鼻)

全身

進行

ゆるやか

急激なことが多い

発熱

37~38度くらい

38~40度前後

鼻水

ひきはじめに出る

後から続く

せき

軽い

強い

頭・関節・筋肉痛

軽い

強い

寒気

軽い

強い

 

この表は、厚生労働省、大正製薬、武田薬品等の情報を元に作成しました。

 

 

リス太:インフルエンザの症状としては・・・

・38度を超える高熱
・寒気/震え
・倦怠感
・関節痛/筋肉痛
・頭痛
・のどの痛み
・せき(起こらない場合もある)
・鼻水
・くしゃみ

などが代表的だよ。

 

インフルエンザの感染経路

 

K君:インフルエンザはどうやって感染するの?

リス太:口、鼻、目からウイルスに感染するんだよ

主な感染経路は、「飛沫(ひまつ)感染」「接触感染」の2種類なんだ。

「飛沫感染」は、ウイルスに感染している人のくしゃみやせきによって放出されるウイルスを、口や鼻から吸い込むことで感染する経路だよ。

「接触感染」は、感染している人が鼻水、くしゃみ、せきなどを手で抑えた時についたウイルスが、ドアノブやスイッチ、電車のつり革などをその手で触ったときにそこに移ってしまい、あとからそこに触れた別の人の手にウイルスが付着してしまうことによって起こるんだ。

その手で鼻や口に触れたり、何かを食べることによってウイルスが体内に入り、感染してしまう経路なんだよ。

 

インフルエンザの感染源

 

K君:インフルエンザウイルスの感染源って他にもあるの?

リス太:インフルエンザの主な感染源は・・・

 

①感染した人の口から出るしぶき

向かい合って話している時以外でも、電車の中や駅のホーム、商業施設などの不特定多数の人がいる場所では、不意に吸い込んで飛沫感染してしまうこともあるんだ。

②爪を噛む

指先に付着したウイルスが口から体内に入るので、感染しやすくなるんだ。

③鼻をほじる

②と同じく、鼻から直接ウイルスが侵入するので、感染しやすくなるんだ。

④目を擦る

口や鼻だけでなく、目の粘膜からもウイルスが侵入する恐れがあるので、目を擦ることでも感染の可能性があるんだ。

⑤キスをする

だ液にもウイルスは含まれているので、口内の粘膜からウイルスが侵入しちゃう危険があるんだって!

⑥共通のタオルで手を拭く

ウイルスに感染している人が、しっかり手洗いができていない状態で使ったタオルにはウイルスが付着するから、次に使った人に移ることがあるんだ。

⑦ドアノブ、つり革、スイッチ、手すり

公共の場にあるこれらのものは、不特定多数の人が触れる一方で消毒が難しいから、ウイルスが付着している可能性があるんだ。

 

 

潜伏期間

 

K君:インフルエンザに感染してから発症するまでには、どれくらいの期間があるの?

リス太:潜伏期間は大体2日前後で、長くても1週間くらいだよ。

鼻や口、のどなどから潜入したウイルスは、気道や肺に付着してからたったの20分ほどで細胞内に達してしまうんだ。

その後の増殖も速くて、1個のウイルスが24時間後には100万個まで増えてしまうんだって!

 

K君:そんなに速いんだ!それでインフルエンザはこんなに流行してしまうんだね・・・

K君:でも、感染した人は発症するまで感染していることに気が付けないの?

リス太:うーん。潜伏期間の間は、自覚症状が出ないんだよ。でも、潜伏期間の内から感染の危険性はあるから注意が必要だよ。

K君:自覚症状が無いんだったら、感染に気づいて他の人との接触を避けることは難しいね・・・

リス太:感染力のピークは発熱してから3日後で、潜伏期間中の感染力は発症後と比べれば高いわけではないんだ。

リス太:でも、発熱前にもくしゃみが多くなったり、鼻水が出たり、のどに違和感があったり・・・などの症状が現れることがあるから、周りでインフルエンザが流行している時には感染を疑った方がいいかもしれないね。

K君:感染力が高くなる前にインフルエンザだと判断できれば、感染を最小限に抑えることができるのにね。

 

今回のポイント

 

インフルエンザの可能性を疑うべき大きな特徴は、

周囲でインフルエンザが流行している

症状が急に出る

38℃以上の高い熱や悪寒

の3つです。

 

他にも、以下のような症状があったら、インフルエンザに感染している可能性があります。

medical_samuke

・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
・食欲不振
・全身倦怠感、疲労感
・喉の痛み
・咳
・鼻水
・くしゃみ

※これらは診断に代わるものではありません。健康状態や症状の参考にしてください。

 

症状としては風邪と似通ったものが多いですが、早めにインフルエンザであると気が付くことが、感染を抑えることになります。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です