ストレスに弱い現代人と5つの対策!

前回までの内容はコチラ

 

リス太:ストレスによって、さまざまな病気が引き起こされたり、悪化してしまう危険がある、というのが前回の話だったね。

K君:そのことでちょっと疑問があるんだけど、いいかな?

リス太:ん?なにかな?

K君:考えてみれば、ストレスなんて今に始まったことじゃなくって、昔からずっとあるものだよね?それを、現代の人が過剰に騒いでいるだけ・・・なんてことはないのかな?

リス太:いいところに目を着けたね!確かに、ストレスは昔の人にもあったものだよ。でも、実は現代の人はことさらストレスに弱いっていう研究結果があるんだ。

K君:ええっ?

リス太:ドイツのある研究チームが、村、町、都市に住む人ごとに、扁桃体の反応のしやすさを調査したんだけど、その結果、住んでいる環境によって扁桃体の反応には違いがあるということが分かったんだ。

K君:扁桃体が反応しやすいほど、ストレス反応を起こしやすくなる・・・んだよね?

リス太:結果は、同じストレスをかけたにも関わらず、都市に住む人の扁桃体が最も過敏に反応して、村に住む人は反応し辛かったんだ。

K君:うーん、どうして差が出るんだろう。

リス太:その原因は、日常生活の刺激の多さにあるんだ。

大昔、人の扁桃体は危険が迫った時だけ活性化していたと考えられていたんだけど、都市部の信号やネオン、人混み、騒音などは、どれも扁桃体を刺激して活性化させてしまうんだ。

K君:それじゃあ、都市部に住んでいたら毎日のように刺激を受け続けてしまうことになるんだ!?

リス太:さらには、現代人の必須アイテムであるパソコンやスマートフォンなんかも刺激になってしまうから、現代社会に生きる人は、常日頃から扁桃体が活性化し続けていると言えるような状態なんだ。

K君:なるほど!昔と比べて、ストレスが原因の病気が増えるわけだね。

 

アメリカで推奨されている”5つ”のストレス対策

リス太:ストレスが心と体に及ぼす影響についてはわかってきたかな?

K君:うん。ストレスの対策を普段から忘れないようにしないとね。

コーピングマインドフルネスは前に教えてもらったけど、他に普段からできる対策ってないかなぁ?

リス太:それなら、アメリカ心理学会が推奨している5つのストレス対策を紹介するよ!

 

1.ストレスの原因を避ける
2.笑い
3.友人や家族のサポートを得る
4.瞑想
5.運動

 

一番目の「ストレスの原因を避ける」は、簡単なようでいて難しいことです。

ストレスの原因を見つけ、遠ざけることができればストレスは軽減されますが、自分の努力だけでは改善しないことも多くあります。

二番目の「笑い」は、笑顔でいることで自分のストレスを軽減するだけでなく、周囲を和ませることによってストレスのかかる環境そのものの改善も図ることができます。

三番目の「友人や家族のサポートを得る」については、直接的な手助けをしてもらわなくとも、信頼できる相手にストレスの状況を伝え、共有するだけでもストレスの緩和に効果があると言われています。

四番目の「瞑想」には、以前やったマインドフルネスなどが含まれます。

五番目の「運動」について、運動すれば気分がスッキリしてストレス解消になる・・・というだけに関わらず、運動がストレスの暴走を抑えることに繋がるということがわかっています。

 

リス太:次回は、運動とストレスの関係性について見ていこう!

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