ニュースで学ぶ!<アニメ産業 加速するブラック労働> 7月11日
読解
KDDI、苦渋の格安
新興勢急伸一人負け
KDDIは10日、スマートフォンの主要プランを最大3割値下げすると発表しました。
平均で2割という異例の下げ幅で、格安スマホへの顧客流出を防ぐようです。
KDDIは大手3社のなかでも格安スマホ普及による打撃が大きく、いわば一人負けの状況です。
同事業を手掛けるグループ会社だけでなく、本体のサービスも「格安」にして苦境打開を目指すそうです。
10日に都内で開かれた新プランの発表会において、KDDIの田中孝司社長は「月々の料金を安くしたい、自分の使い方にマッチした料金がない、といった顧客の声に応えたい」と自信を見せました。
新プランは、端末購入時の割り引きをなくす代わりに料金を大幅に安くするというものです。
例えば、データ利用が1ギガ以下で、1回5分間の国内通話かけ放題を含むプランの場合、月額料金は約3割安い3480円となります。
光回線などとセットにすれば、格安スマホ並みの月1980円から利用可能となります。
この記事を読んで、
・auの一人負けは知らなかった。
・値下げは嬉しい。
・NTTとソフトバンクは色々と対策を取っていた。
・NTTの契約数がすごい。
・今後の他社のプランの変更も気になる。
などの意見が出てきました。
一年後のKDDIの状況が楽しみですね!!
教養講座
ニュースで学ぶ!
今日の就労移行支援事業所リスタートの教養講座では、アニメ業界についてのニュースを見ました。
海外でもクールジャパンと呼ばれ、どんどん史上規模が大きくなっているアニメ産業ですが、その一方で低賃金や労働条件のキツさなど、「ブラック労働」が問題になっています。
30分のアニメには3000枚もの絵が必要であり、アニメーターに支払われる賃金は1枚につき200円程度と言います。
最近はアニメにも細かい書き込みなどが求められるようになり、作業が早い人でも1日20枚が現状であり、月収は10万円ほどと言います。
業界でのアンケートによると、働いているうち4割がフリーランスであり、正社員は15%ほどしかいないのだそうです。
動画担当のアニメーターの年収は111万円で、アニメーターのうち結婚できているのは上位2%と言います
更に、1日の労働時間は11時間、休日は月に4日。残業が月に100時間を超えている例もあるそうです。
事業が拡大しているにもかかわらず、フリーランスや下請けの収入が低い原因は、改善する予算がないことと、二次利用などによる収益がアニメーターには入らないシステムになっていることが原因であると言います。
また、やる気があって入っている若い人材が多いがために、そのやる気につけ込み、安い賃金で働かされてしまっている現状もあると言います。
さらに、様々な会社が絡んでいるため、一社の都合で予算を増やすことも難しいそうです。
制作会社そのものが二次利用の権利を持つなど、制作会社の努力も重要との指摘があり、実際に制作会社がグッズなどを展開して売上を伸ばしている例もあるそうです。
中では、社員の作業の量や内容をすべてPCで確認し、効率化している制作会社や、デジタル技術を導入して手書きよりもはるかに少ない枚数に絞ることに成功している制作会社などもありました。
また、カナダやイギリスなどでは、健全な会社には税制優遇措置を行っているそうで、そちらを導入することを望む声も出てきました。
見終わった後には感想を話し合いました。
・アニメーターの給料が安いというのは噂として聞いたことがあったが、実際の給料が予想以上に安く驚いた。
・長時間労働や休みの少なさなどを聞いてショッキングだった。
・映画やアニメを作っても製作委員会に取られてしまう部分が多いと聞いて、緩められてくれればと思った。
・「正当なコストに正当な対価を」と出てきたが、現状はどう考えても仕事量もそれに対する対価も正統とは思えなかった。
・「クールジャパン」と言われるように日本のウリの一つになるのであれば国が税制優遇などできると良い