リス太と学ぶ認知行動療法 ~思考の歪みを取り除く15の方法まとめ~

前回までの「リス太と学ぶ認知行動療法」はこちらから

思考の歪みを取り除く15の方法について、最後にまとめておこう!
そもそも、これらの方法が必要なのはなぜか、覚えているかな?
否定的思考に気づくことはできても、それが妥当に思えてしまうから、思考の間違いに気づき、歪みを取り除くのは難しい、んだったよね。
その通り! だから、否定的思考への反論に使えるスキルが必要なんだけど、否定的思考の内容やその人の考え方によって、効果的な方法は変わってくるんだ。
そのために、様々な方法が作られたんだね!

 

思考の歪みを取り除く15の方法まとめ

1.歪みを特定する

10個の歪んだ思考と比較して、否定的思考に含まれる認知の歪みを探す技法だよ。
これだけで感じ方を変えることはできなくても、より現実的な思考を考えるための第一歩にピッタリだね。

2.直接的アプローチ

自分に問いかけて、よりポジティブで、現実的な思考を探す技法だよ。
歪みの特定とセットで使うことで、考え方を変えやすくなるね!

3.メリット・デメリット分析

否定的思考や行動の長所と短所をリストに書き出すんだったね!
その通り。長所と短所、どちらが多いかを考えれば、変えたほうがいいのか、そのままでいいのかが判断できるね。

4.証拠を探す

思考が真実であるかどうか、自分に問いかけて証拠を探すんだ。
真実である証拠と、真実ではない証拠を両方探すんだったね。

5.調査技法

自分の思考などが現実的なものかどうか知るために、調査を行う技法だよ。
友人への聞き取り調査などの方法OK!

6.実験技法

否定的思考が妥当かどうかの実験をしてみよう。
調査技法との違いは、思考の種類に合わせた実験方法を考えて実行することだね。

7.二重の基準技法

友人にアドバイスをするように、自分自身に語り掛ける技法だよ。
自分に対しては厳しくしてしまうような人に向いている技法だね。

8.満足度予想技法

事前に活動の満足度を予想しておいて、活動した後に再評価、記録してみよう。
無気力な気分の時に、活動的になる効果が期待できるんだったね。

9.垂直矢印技法

書き出した否定的思考の下に矢印を引いて、「それが真実なら、どうして自分は動揺するのだろう?」と自分に問いかけてみよう。
潜在的な思い込みに繋がる、一連の否定的思考を描きだすのに有効な技法だね!

10.灰色の部分があると考える

物事を黒か白かで判断せずに、灰色で評価してみよう。
「白か黒か思考」の思考の歪みがある時に高い効果を期待できそうだね。

11.言葉を定義する

自分に「他人よりも劣っている」などのレッテルを貼っているときに、そのレッテルの意味を考えてみる技法だよ。
その言葉は何を意味するのか、そもそもそんなものは存在するのか、なんて風に考えてみよう。

12.具体的に考える

事実から離れないように、現実に関する判断をしないようにして考えてみる技法だね。
「自分は○○な人間だ」なんて決めつけるのでなく、その長所や短所を具体的に考えていく、っていうことだね。

13.言葉を置き換える技法

否定的な考えを、より客観的で、感情的でない言葉に置き換える技法だよ。
「すべき思考」や「レッテル貼り」などの歪みがある時に使えそうだね!

14.責任再分配技法

直面する問題の責任を、自分だけにあると考えずに、その他の様々な原因について考えるというものだよ。
自分に対して責任を押し付けてしまっているときに効果的だね。

15.受け入れの逆説

自己批判から身を守るのではなくて、批判の中にある真実を見つけて、受け入れるというものだよ。
責任逃れや自分の欠点を避けるのではなく、現実的にある自分の欠点を認め、改善につなげるんだね。

 

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