認知行動療法講座「根拠と反証を見つける」/ 就活対策(SPI)「推論問題”内訳”」
読解「「65歳」が分かれ目 企業の対応は様々」
本日の新聞読解のトピックは、「働く高齢者」についてでした。
以下、記事の要約です。
厚生労働省の2017年集計によると、従業員51人以上の10万2565社のうち、希望者全員が65歳まで働ける企業は10万2390社で、ほぼ100%に達した。
06年は84%だったが、65歳までの雇用確保を義務付ける高年齢者雇用安定法によって、企業の取り組みが促された。
一方、17年集計では、希望すれば65歳以上まで働ける企業は71%、70歳以上だと21%だった。
法律で線引きされた「65歳」が雇用の分かれ目となっている。互いの意識の違い。
内閣府が35~64歳の全国6000人に行った13年の調査では「65歳くらいまで働きたい」31%が最も多かった。
「働けるうちはいつまでも」「70歳くらいまで」を合わせると、65歳超でも働きたい人はほぼ半数だ。企業の意識はどうか。
この記事に対する利用者さんの感想・意見
- 能力の高い人は年齢に関係なく働けると思う。
- 高齢者が働かざるをえない社会になってきている。
- 年金だけでは不安のため働きたい人が多いと思う。
- やる気があっても年齢で切られてしまうのは残念だ。
などの意見がでました。
若いうちに色々な職場を経験するのもよさそうですね。
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
今日は前回に引き続き、第4、第5のコラムを作る練習をしました。
第4のコラムでは自動思考を裏付ける事実を、第5のコラムでは自動思考と矛盾する反証を探していきます。
いくつかのサンプルとなる状況と自動思考に対して、根拠と反証を探す練習をしました。
例えば、子どもが家で勉強せずにゲームばかりしており、そのことを夫に相談したところ関心がないそぶりだったために、「少しくらい相談にのってくれてもよいのに、無視することはないじゃないか。」という自動思考が浮かんだとします。
この場合の根拠としては、「相談に乗ってもらえていない」ことなどが挙げられる一方で、反証として「仕事が忙しそう」なことや、「真剣に話しているときは聞いてくれる」といったことが浮かぶかもしれません。
続く第6のコラムでは、これらの根拠・反証を元に、より適応的な思考を探していくことになります。
就活対策(SPI対策)
就労移行支援事業所リスタート高田馬場の火曜日の4コマ目は就活講座(SPI対策)です。
今回は、「推論問題」のうち、内訳の問題をやりました。
一定のグループ内における各人や各種類の内訳の数を問う問題です。
例題
リンゴ、ミカン、モモを9個買った。3種類について、次のことがわかっている。
Ⅰ.3種類とも少なくとも1個は買った。
Ⅱ.リンゴの数はミカンの数より多い。
①必ず正しいと言える推論はどれか。
ア モモが2個ならば、ミカンは3個である。
イ モモが4個ならば、ミカンは2個である。
ウ モモが5個ならば、ミカンは1個である。
選択肢の数を条件に当てはめて例外を考えることで考えていきます。
リンゴ、ミカン、モモの合計は9個→リンゴ+ミカン+モモ=9
Ⅰ.3種類とも1個は買った→0個はない
Ⅱ.リンゴの数はミカンの数より多い→リンゴ>ミカン
ア モモ2なら、リンゴ+ミカン=9-2=7 リンゴ>ミカンでリンゴ6、ミカン1なども成り立つ。
イ モモ4なら、リンゴ+ミカン=9-4=5 リンゴ>ミカンでリンゴ4、ミカン1も成り立つ。
ウ モモ5なら、リンゴ+ミカン=9-5=4 リンゴ>ミカンでリンゴ3、ミカン1だけが成り立つ。
このように、式に直して考えることで、結論を導くことができます。