リス太のビジネスマナー講座 ~曖昧な言葉編 適当にやっておいてね/きちんとしてね~

前回までの内容はコチラ!

さあ、曖昧な言葉シリーズ第2弾だよ!
今日はどんな表現について?
最初は、聞くことも、困ることも多いだろう「適当にやっておいて」という言葉についてやってみよう!
ああ、いつも困ってたんだよ! 今日もよろしくお願いします!

適当にやっておいてね

K君は、「適当に」と聞いてどんなイメージを持つかな?
うーんと、自分が思うように、とか、好きなようにっていう感じ?
この言い回しは、実はその部分から気を付けないといけないんだよね。
と、言うと?
この場合の「適当に」というのは、作業の手順について決まっていない部分があれば、そこを自分にとって効率のいいやり方でやったり、+αの工夫をしてもいい、という意味なんだよ。
ということは、それ以外の部分については従来通りに指示や決まり事を守らないといけないんだね。
そうそう。自由が利くのはどの部分か、というということについては判断が難しいから、わからなければ上司に確認してみよう。
「適当に」の受け取り方を間違えて、何もしなかったり、本来ならミスや不具合となるようなことをしたら問題になってしまうね。気を付けないと!
他にも、「だいたいでいいから整理しておいて」や「好きなようにやっておいて」などの言葉も似た意味になるよ。
「だいたい」とか「好きなように」という言葉を自分の都合の良いように受け取るんじゃなくて、守らないといけない部分はどこか、しっかり考えないといけないんだね。
それから、「適当に」という言葉には「まんべんなく」「平均的に」というような意味もあるから気を付けよう。
例えば、「適当に配っておいて」と言われたらどうすればいいかな?
「適当に」だから配布量の多い少ないは気にせずに・・・ではなくて、均等に配らないといけないってことだね!

きちんとしてね

続いては、こんな言葉について考えてみよう。「きちんとしてね」
うーん、これまた、「きちんと」ってどういうことなのか、「してね」って何をすればいいのか、悩む~!
これは、「どのように」「何を」して欲しいのかが省かれているフレーズだから、意味が掴めない人もいるよね。
「してね」の内容については、きっと「適当にやっておいてね」の時と同じだよね?
その通り。このフレーズの前に話していたことや、すでに指示されていることについて取り組むように、ということだね。
「きちんと」っていうのは?
言葉の意味としては、「怠らず」や「丁寧に」。
指示されたことを守って、丁寧に、ミスのないように真面目に取り組んでください」っていうところかな?
おお、なるほど!
他に、指示したことを守らなかったり、できていなかったりしたときに、上司が部下に対して注意するフレーズとしてもつかわれることがあるよ。
その場合は、意味が変わってくるのかな?
そうだね。どこか守らなければいけないところがあるのに、それを見落としているので、「ここができていないから早く気づきなさい」という思いが含まれた言い回しと言えるかな。
なるほど・・・フレーズとして覚えておかないと、怒っていたり、注意されているってことに気づけないかも。
このフレーズには気を付けないといけないね。
同じような意味を持つフレーズとしては、「ちゃんとやっておいて」「しっかりと取り組んで」などが挙げられるよ。
どれも、「確実に取り組んで」という意味でも、「見落としがあるから気を付けて」という注意としてもつかわれる言葉なんだね。

 

restart_banner