リス太と学ぶ認知行動療法 ~自虐的思い込みの修正方法~
さあ、それじゃあ今日は、自虐的思い込みの修正方法についてやっていこう!
最初は何からするのかな?
自虐的思い込みを修正する最初のステップは、メリット・デメリット分析だよ!
自虐的思い込みによるメリットとデメリットを比べてみるんだね!
その通り!さっそくやってみよう!
自虐的思い込みのメリット・デメリット分析
メリット・デメリット分析を実践してみるにあたって、一つ例を出してみようか。
「人間関係の問題の多くで、その原因を作ったのは私ではなく他人だ」
「人間関係の問題の多くで、その原因を作ったのは私ではなく他人だ」
この自動思考のメリットとデメリットを考えるんだね。やってみるよ!
ふむふむ。メリットをデメリットが上回ったんだね。
うん。そうしたら、この思い込みは変えたほうがいいってことだよね。
そうだね。デメリットの点数のほうが大きければ、この思い込みをより現実的で有用な新しい思い込みと取り換えてみよう。
それはどのようにすればいいの?
自虐的思い込みを修正する時は、デメリットは排除して、メリットはできるだけ残したような新しい考え方を探すんだ。
新しい考え方・・・。
例えば、「価値ある人間であるためには、みんなが一人残らず僕を認める必要がある」という自虐的思い込みを修正するとしよう。
ふむふむ。
考えられる修正例としては、「人々が僕を気に入って、認めてくれることは望ましいことだ。しかし、価値ある人間であるために、みんなに認めてもらうことは必要ではない」といった感じかな?
なるほど!確かに、メリットになりそうなところは残したままで、考え方を変えているんだね。
さらに、「もし、誰かと意見が合わないことがあれば、話し合って解決すればいい。彼らの批判には何らかの真実があるし、学ぶべき点もあって、それによって僕は新しい知識を得ることができる」なんて付け加えるのもいいね。
客観的で現実的な考えになるように考えていけばいいんだね。
ほとんどの自虐的思い込みには、「極端な一般化」「白黒思考」「べき思考」などの認知の歪みが含まれているんだ。
ええと、「全員からの承認を受けていなければならない」「常に公平でいなければならない」・・・確かにその通りだ!
だから、「灰色の部分があると考える技法」「言葉を置き換える技法」「受け入れの逆説技法」等の技法を、自虐的思い込みの修正にも役立てることもできるよ!
まず思い込みを探して、メリット・デメリット分析をして、認知の歪みを取り除いていく・・・。
これまでやってきたのと同じ方法が有効なんだね!
これまでやってきたのと同じ方法が有効なんだね!