認知行動療法講座「自動思考に注目する」/ 心理学講座「コミュニケション基礎理論②」

新聞読解「違法民泊の取り締まりについて」

以下、記事の要約です。

無登録業者が紹介している違法な民泊物件。

騒音などの苦情を受けても「友達を泊めているだけ」と言い逃れされたり、無登録業者のサイトでも詳しい所在地がなく特定が難しかったり、違法民泊の取り締まりが難しかった。

このため観光庁は2019年度から無登録サイトと掲載物件の照合ができるシステムを構築予定。

問題は海外で、海外の業者は民泊新法の適用外になってしまうため、国内の所有者に指導する必要がある。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 罰則がないのは問題。本気でやるなら罰則規定が必要。
  • 難しいと思うが、少しでも違法民泊が特定しやすくなるといい。
  • いたちごっこに対する巨額の対策費が疑問。
  • 海外サイトにも民泊新法が適用されるといい。

違法民泊、適切な取り締まりが検討されるといいですね!

認知行動療法講座「自動思考に注目する」

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

今回は、認知行動療法を使う上で非常に重要な「自動思考」というものについて考えました。

自動思考とは

何かしらの事柄が起きた時、頭の中にぱっと浮かんでくる考えや、イメージの流れのことを「自動思考」と呼びます。

そしてこの自動思考は、すべての人に共通するわけではなく、個人個人で違った考えが浮かびます。

「認知」「気分」「身体反応」「行動」の4つは相互に関連しあっているので、自動思考がの違い、つまり「認知」の違いは、その他の3つの違いとしても現れます。

例を挙げてみましょう。

会合で会った人が挨拶もしないし、視線も合わせようともしない、という場面を想定してみてください。

あなたはそれに対して、どのような自動思考が浮かぶでしょうか?

サンプルとして、4つの自動思考を挙げてみます。

  • 1.「なにかあの人を怒らせるようなことをしただろうか」
  • 2.「誰も私のことなんか気にかけてくれないんだ」
  • 3.「挨拶くらいしてくれてもよいのに、ひどい人だ」
  • 4.「ずいぶん忙しそうだ、大丈夫かな」

あなたの自動思考に近いものはありましたでしょうか?

1の自動思考を浮かべたとしたら、「不安」な気分になるでしょう。

2の自動思考であれば、悲しい気分になり、落ち込んでしまうかもしれません。

3の自動思考なら、怒りが湧いてくるのではないでしょうか。

しかし、浮かんだのが4の自動思考だったとしたら、相手を気遣い、マイナスな気分にはならないと思います。

このように、特定の状況に対して、無意識にどう考えたかによって反応が変わり、そこから行動などの違いも現れてくるのです。

心理学講座『コミュニケション基礎理論②』

 

高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの今日の教養講座は外部講師による心理学講座です!

テーマは、「コミュニケション基礎理論」でした。

「コミュニケーションとは?」という前回の内容を踏まえて、今回はコミュニケーションの種類を学びました。

エゴグラムという手法にある、

・CP(=Critical Parent、厳しい親。注意、指示、叱責を担う。)
・NP(=Nurturing Parent、優しい親。ほめたり擁護したりを担う。)
・A(=Adult、大人らしさ。客観性がある。)
・FC(=Free Child、自由奔放な子供。創造的、わがまま。)
・AC(=Adapted Child、従順な子供。協調的、依存的。)

以上5つの傾向をもとに、いろいろなパターンのコミュニケーションを分析してみました。

たとえば怒らなきゃいけないとき、CP要素が強ければ「だめでしょう、それはいけない」と叱責します。

一方NP要素が強ければ「しょうがないね、あなたは悪くないよ」と擁護します。

どれかの要素が強すぎても、弱すぎてもよくありませんね。

また、相手にも同様に5つの要素があります。

「明日の天気を知っていますか?」という質問は、CPの状態でACに投げかける場合と、ACの状態でAに投げかける場合とがありますよね。

これは時と場合により異なりますが、こういった分析を行うのが対話分析といいます。

分析には客観視できる他人が必要ですが、これにより自分にどのような傾向があるのか発見できるということです。

時間があるときに行ってみると、新しい発見があるかもしれませんね。

次回は、12月11日(火)!今回の続きで、「基礎指示理論」という内容です!