リス太と学ぶ心の病 ~統合失調症ってなんだ?~

今回は統合失調症についてお話ししていこうとおもうよ! まずは症状、特徴から!

どんな病気?

突然だけど、統合失調症ってどんな病気だとおもう?
うーん、あんまり聞いたことがないや。。。
そうだね、聞きなれない名称だと思うけど、100人に1人の割合で起こる、けっこう身近な病気だよ。
そうなの!? 結構身近だ。
うん。ちょっと古い話だけど、昔は精神分裂病って呼ばれていたよ。
多重人格になってしまうってこと?
そう捉えてしまうよね。でも実際は人格が分裂しているわけじゃないから「統合失調症」という名称に変更になったんだ。医療の進歩で、治療もできるよ。
そうなんだ! 治療ができるようになったことは、いいことだね!

統合失調症の代表的な症状

ところで、統合失調症ってどういうことが起こるの?
幻聴・幻覚、被害妄想、不安定な感情、イライラ、などだよ。
なるほど、けっこう特徴的だね。。。
うん。前触れとしてまず最初に、イライラ・不眠・作業能率低下といった症状が出る。
これってうつとちょっと似ているね。そして気づきにくいと思う。。。
そうだね、うつ状態が2週間以上続いたら要注意だ。周りが気づき始めるのは、幻覚・幻聴といった症状が出てからになることが多い。
なるほど、前触れが終わったあとに幻覚・幻聴が出てくるのか。
そう。前兆のあと急性期がくる。悪口が聞こえたり、監視されている・操られていると思ったりする「作為体験」、外から命令が聞こえたり吹き込まれていると思ったりする「思考吹入」、考えが抜き取られたと感じる「思考奪取」というのが代表的な症状。
これらを「陽性症状」っていうよ。
なるほどなるほど。神経が過剰反応しちゃってるかんじ?
そういうイメージだね。症状が落ち着くと、よく眠るようになったり、無気力・無関心、子供のように振る舞ったりという消耗期が訪れる。
急性期でエネルギーを使い切ってしまうから、元気がない状態になるんだね。
そうだね。回復はゆっくりで、できることから少しずつ活動していくようになるよ。

統合失調症の原因

特徴的な病気だけど、原因ってなんだろう?
脳の神経伝達物質の働きの異常ってことがわかってきた。脳の病だね。
そうなんだ。
ドーパミンっていう、神経に刺激を与える物質が、統合失調症の患者さんだと大量に放出されているんだ。
なるほどなるほど、脳が過敏になるってことだね!
そうそう!
じゃあ、そうなってしまうきっかけって何があるんだろう?
いろいろ考えられていて、ストレスというのが有力だ。ただ、遺伝・環境という可能性もある。
そうなんだ。。。はっきりはわかってないってこと?
うん。進学・就職、引っ越し、事故など、人生の転機や環境変化のストレスがあったときに発症することが多いよ。
脳に大きな負荷がかかってる時期に起きやすいってことなんだね。
そうだね。そういう負荷は、通常であれば乗り越えることができるね。でも脳のストレス耐性が弱い場合、発症の原因になってしまうんだ。

統合失調症の原因について勉強したね。次は症状をもっと具体的に見ていこうとおもうよ!