リス太のビジネスマナー講座 ~就職の際に気を付けること~

前回、面接のコツをお話ししたよね。
うん! 高度なプレゼン能力とかは求めてないってこと、質問の意図にそって返答する練習、だったね!
そうそう! 今回は最後に、就職活動や仕事での注意事項をお話ししていこうと思うよ!

 

起こりうるトラブル

社会では、臨機応変な対応、柔軟な対応、というのが求められるよ。でも障害特性で、そういったことが苦手なことが多いんだ。
たとえばどんなことかな?
複数の作業を並行して進めるマルチタスク能力、急な仕様変更・行程変更に対応する能力、適宜指示を出す能力、などがあるね。
ふむふむ。
対応しきれず心理的にストレスになってしまって、体調不良・うつなど二次障害を発症してしまうこともあるんだ。
確かに、苦手な人が多そうだもんね。
そういうこと。ほかにも、優先順位をつけられず仕事をためてしまう、常識不足といったことがトラブルの原因として考えらるよ。
なるほど。
あと、障害に気づいていない場合にとくに多いんだけど、迷惑をかけても気づかないで他人のせいにしてしまう、協調性がない、自分の正当性だけを主張してしまう、といったことで孤立してしまうこともあるよ。

 

労働形態について

そういった理由から、業務内容が一定で、人間関係も比較的ドライな派遣社員に、好んでつく人もいるよ。
なるほどなるほど。
また派遣社員だと、同じ職場に長くいることもあまりなくて、業務時間も一定であることも多いよ。
発達障害を持つ人は派遣社員のほうが働きやすいってことか。
表面的にはそうだけど、最近は派遣切りなど、雇用情勢も変わってきているんだ。だから障害をオープンにすることで一定の配慮を求め、直接雇用での就労形式を望む人が増えているよ。

 

トラブルを予防したい

さっき、マルチタスクとか臨機応変が苦手でトラブルになることがあるって聞いたけど、トラブルにならないようにするにはどうしたらいいかな?
そうだね、まずは自分の障害をきちんと理解しておくことだね。
ふむふむ。
理解していないと対策方法もわからないし、またトラブルが起きた際に他責的になってしまって、周囲からクレームになってしまうこともあるよ。そうなると孤立してしまうし、そこで二次障害を発症してしまうこともあるんだ。
なるほど。やっぱり自分の特性を理解して、周囲の人にもある程度配慮を求めておくほうがいいんだね。
そういうこと!

 

もしトラブルが起きてしまったら

まずは原因をきちんと明確にすること! 周囲のせいなのか、自分のせいなのか。
これは周囲の人と話し合いながらやっていかないと、発達障害のある人の場合、間違えてしまうこともありそうだね。
うん。きちんと吟味して、同じトラブルを起こさないよう、対策を考えていこう。
なるほど!
あとは、自分のことを見つめなおすのもいいかも。特性を理解・対応できる職場なのか、自分の社会常識は足りているのか、体力的に問題がないのか、といったことを見つめなおすのも、仕事を継続していくうえで大切だよ。

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