依存症2 ~症状・影響、原因~

今日は、依存症になったときに出る症状、周囲への影響、そして原因をお話ししていくよ!

 

依存症の症状・影響

身体的な症状

アルコール・薬物を摂取したい衝動、買い物をしたい衝動などを、体や脳が求めることによって、身体的な症状が出ることがあるよ。
どういう症状が起きるの?
まず、摂取していない苦しさを紛らわせるために、ますますその物質を必要とするようになってしまうんだ。
依存が加速しちゃうね。
そうなんだ。あとアルコール依存であれば、肝硬変などの肝臓疾患、高血圧、ガンの発症をはじめとした病気も発症しやすくなるよ。
依存症から、他の病気を引き起こしてしまうこともあるんだね、
そう。また脳へのダメージも大きくて、思考障害、記憶障害、認知機能低下などが現れてくるよ。

 

人間関係

脳が物質を求めている限り、達成されないことで感情面にも症状が出てくるよ。
・イライラしやすくなる
・暴言が出る、暴力的になる
・感情の制御・コントロールがうまくできなくなる
周りの人とのコミュニケーションにも問題が出てきそうだ。
そうなんだ。知人、職場の人との関係、家族関係が悪化してしまうよ。そうするとその寂しさ・辛さを紛らわせるために、さらに依存が強まってしまうんだ。

 

社会的問題

過剰摂取によって、失職、離婚、子供への悪影響など、日常生活にも問題が出てくることが多いよ。
日常生活での問題っていうと?
自分で感情の制御ができないこと、管理能力が低下してしまうことで、住居・雇用・金銭などをめぐった社会的トラブルも発生しやすくなってしまうんだ。

 

依存症の原因

ドーパミンの過剰分泌

依存症の原因として考えられているものとして、「ドーパミン」という脳内物質があるよ。
ドーパミンってどんな物質なの?
達成感があったとき、嬉しいときに分泌されて、脳の中枢神経が「喜び・快感」と判断するんだ。だから達成感を得るために頑張れるんだ!
ふむふむ! でも、それがどうして依存症の原因になるの?
依存物質・行為によっても、ドーパミンは分泌されるんだ。
そうなんだ!
これが繰り返されると、中枢神経がどんどん機能低下していくんだ。快感を感じにくくなるから、より依存物質に頼る頻度・量が増えていってしまうんだ。
なるほど! だから、自分でコントロールしにくくなっちゃうんだね。

 

遺伝的要素、社会学習的要素

アルコール依存については遺伝という原因も考えられているよ。
遺伝!?
アルコールを体内で分解する酵素を生来多く持っているかどうか、アルコールに強い体質かどうかという要因だよ。
家庭にアルコール依存の人がいる場合、自分も依存してしまう可能性が高いってことか。。。

社会学習的要素

周囲の環境、テレビ・CMなどによって刷り込まれた学習効果だね。テレビでおいしそうにお酒を飲んでいると、子供ながらにお酒っておいしいものなんだって思うよね。
たしかに!
これは周囲の人から受ける影響にも同じことが言えるんだ。大人が楽しそうにお酒を飲んでいると、子供もお酒は楽しい・おいしいものとして学習するよ。

 

次回は治療方法について考えてみるよ!

 

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