依存症3 ~治療・解決~

今日は、依存症の治療の流れ、解消方法をお話ししていくよ!

 

依存症の治療経過

1. 無関心
治療に入る前は、本人は「依存症だ」「問題だ」と気づいていないから、依存をやめるのを嫌がったり、現状維持をしようとしたりするよ。

 
・家庭や仕事に影響があるとは思っていないので、過度の飲酒を続ける
・飲酒やギャンブルが問題につながっているとは思わない
・治療が必要だと全く思っていない

こういった認識の段階だよ。

 

2. 関心
問題だと認識し始めた段階だよ。可能な解決方法を考え始めるんだ。

 
・情報を集めるが、講座や集会の参加申し込みには踏み切れない
・どうすればよいかを恐らく知っているが行動に移す準備が足りない
・家族が飲酒・ギャンブルなどの話をすると怒る
 

3. 準備
変化に向けた準備が始まるよ! 行動に移そうとして、このままではいけないと家族や知人に相談することも出てくるよ!

 
・治療先を探し始める
 

4. 実行
周囲から見ても変化がある時期だよ。

 
・治療を受ける
・自宅にあるお酒を一滴残らず捨てる
・断酒・節酒に取り組む。
 

5. 維持
再発を防ごうと、治療を維持しようと努力している時期だよ。

 
・治療を継続し、安全な生活を維持する
・自助グループに参加し続ける
 

アルコール依存の場合、お酒の自販機やCMを見ただけでもドーパミンが分泌されてしまうんだ。またギャンブル依存でも、雑誌やネットの情報から再発してしまうこともあるよ。
自分から近づかないように、立ち寄らないようにしないといけないね。

治療は長期戦

まずは「自覚する」ところから!

見てきたように、依存症の克服は簡単・すぐできるものじゃないんだ。
焦らないことより、続けることのほうが大切だね。
まずは、自分が依存しているということを自覚するところから始まるよ。
最初はその自覚がないみたいだけど、どうしたらいいかな。
自分がはまっているもの、行動を一度やめてみよう。それで我慢できなくなったら、依存症の可能性が高いよ。
なるほどなるほどー!

 

依存対象をシャットアウト!

依存しているものに関連する情報に、触れないようにしていかなきゃいけないよ。
自販機やネットの情報とかでもドーパミンが出ちゃうからだよね。
そういうこと。依存しているものから、自分を切り離していこう!

 

失われたもの・時間について考える

依存していることで、たくさんの時間やモノが失われていくんだ。家族とのだんらん、知人、お金、健康。。。
失ってしまったら、取り返すのは難しそうだね。。。
そう。再発をふせぐためにも、よく考えておきたいね。

 

ほかのことに時間・お金を使う

ギャンブル依存を克服できたら、他の事にお金が使えそうじゃないかな?
そうだね! たくさんのお金を使ってしまっていたけど、友達とか、趣味とか、依存じゃないものにお金も時間も使えそうだ!
そういうこと。依存によってどんどん依存対象に使うようになってしまっていたお金・時間を、他のことに使うようにするっていう荒療治も、ときには有効だよ。
依存先が増えないかな?
目標や上限を決めておくようにするといいね!

 

毎日、日々の成功体験を積み重ねる!

依存症の克服には「勇気」「我慢」が必要だね。
うんうん。
依存症は糖尿病や高血圧のように「慢性疾患」と言われているよ。依存対象に戻ることなく、1日、1週間、1か月、と克服できた日を積み重ねていこう!
1日頑張ったら次の日も頑張れそう!
再発を防ぐために、長期戦にはなるけど、成功体験を糧にしていこうね!

 

次回は、アルコール依存について考えてみるよ!

 

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