新聞読解「「知らない」を前提に 話す力を磨く」
以下、記事の要約です。
若者たちから「人前でうまく話すコツは何ですか」とよく質問されます。
長年、報道やテレビ番組にかかわってきたので、私の経験や環境は皆さんとずいぶん異なります。
ただ、どの分野でも技術を磨く近道などありません。
そこで今回と次回は「話す力を磨く」をテーマに考えます。
「わかりやすく話をすること」。
私は今も悩んでいます。
特に大学での講義や一般の聴講者を対象にした講演会などでは配慮が欠かせません。
聴く人の立場で気をつけているポイントは2つあります。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- うまく伝えるのは難しいといつも思う。
- 話し方について改めて勉強する必要だと思った。
- 人前で話す練習をしたい。
- 日常生活では欠かせないスキルだと思う。
相手に伝える力を身に付けたいですね!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回に引き続き、「5つのコラム」の練習をしていきます。
5つのコラムの練習
今日やったサンプルはこのようなものです。
状況:小学校2年生の子供が勉強をしないでゲームばかりしている。そのことを夫に相談したところ、夫は関心がないようなそぶりで「ほっといていいんじゃないの」と言って、テレビから目を離そうともしない。
気分:1)腹立たしい(80%)2)後悔(60%)3)不安(40%)
自動思考:
1)少しくらい相談にのってくれてもよいのに、無視することはないじゃないか。
2)こんな人と結婚するんじゃなかった。
3)この子は大きくなってからどうなるんだろう。社会人としてきちんとやっていけないんじゃないか。
・取り巻く状況
●夫
・仕事が忙しいと言って話を聞こうとしない。
・時間があるときには食事や掃除の手伝いをしてくれることもある。
・疲れているときには気のない返事をすることが多い。
・最近は誘ってくれないが、結婚前は食事や映画に誘ってくれていた。
・真剣に話した時には、耳を傾けてくれる。
●息子
・最低限の勉強はやっている。
・テレビゲームが好きで、すぐに夢中になってしまう。
・友達とは仲良くやれている
さて、この状況で、自動思考を裏付ける事実と矛盾する事実はどれでしょうか?
まず、1)の根拠を考えてみましょう。
仕事が忙しいと言って話を聞こうとしなかったり、疲れているときには気のない返事をすることが多いのは根拠になりそうですね。
では、反証はどうでしょうか?
この自動思考に含まれていると考えられる認知の歪みは、「心のフィルター」「心の読みすぎ」でした。
「真剣に話した時には、耳を傾けてくれる」こともあったにも関わらず、「少しくらい相談に乗ってくれてもいいのに」と考えているのは、フィルターにより上手くいかない部分にしか目が行っていなかったのかもしれません。
また、「意図的に無視している」かのように考えているようですが、相手が何を考えているかはわからない以上、これは「心の読みすぎ」ですね。
明確な根拠を出すことはできないはずです。
続いて、2)について考えてみましょう。
根拠は、「話を聞いてくれないこと」と、「最近は食事や映画などに誘ってくれない」ところでしょうか。
この自動思考に含まれていると考えられる認知の歪みは、「べき思考」です。
「べき思考」は、「こうでなければならない」という自分の中にあるルールや考えに強く縛られてしまっている状態です。
この場合であれば、「夫婦間では相談ができなければいけない」「夫であるならば自分を誘うべきだ」といった考えから、「結婚するべきではなかった」という結論になっている可能性があります。
しかし、これらのルールはすべて自分が決めたものであり、誰もが持っている考え方というわけではありません。
「忙しいときには相談が難しいこともあるが、話を聞いてくれていないわけではない」ですし、「今は仕事が忙しいこともあり中々誘ってくれないが、誘ってくれたこともあった」ように、自分の中の「こうであるべき」というルールを弱めれば、反証が見つかるはずです。
最後に、3)について考えます。
息子が、「テレビゲームが好きで、すぐに夢中になってしまう。」ことは事実であり、根拠となりますが、反証はどうでしょうか。
まず、「社会人としてきちんとやっていけない」というのは、「結論の飛躍」の「先読みの誤り」であり、根拠を出すことができない部分です。
また、「社会人としてうまくいかないダメな子である」というような「レッテル貼り」にもなってしまっていますが、「最低限の勉強はやっている」し、「友達とは仲良くやれている」というのは、このレッテルと矛盾するのではないでしょうか。
就活対策『お辞儀・表情』
前回から大幅リニューアルした、リスタートの就活対策講座!
ビジネスマナーについてただ講義するのではなく、利用者さん自身に調べ、発表してもらう形式で進めています!
今日のテーマは『お辞儀』と『表情のコントロール』、『目線・あごの角度』についてです!
調査
まずは、今回のポイントについてインターネットや本を使って調べていきます!
『お辞儀』については、やり方の他、使い分けなども重要そうです。
『表情のコントロール』や『目線・あごの角度』についても、状況に合わせて適切に選ぶ必要がありそうですね!
発表・RP
調査が終わったら、チームごとに発表と、調べた内容を盛り込んだロールプレイをしてもらいます。
お辞儀
- お辞儀には3種類、「会釈」「敬礼」「最敬礼」がある
- 会釈はすれ違ったとき。15度ほど
- 敬礼は出社や面接など、通常のお辞儀。30度ほど
- 最敬礼は深い感謝や謝罪、無理を頼むとき。45度ほど
表情のコントロール
- 基本は笑顔
- TPOに合わせて、場面にふさわしい表情を心がける
- 謝罪のときや、悲しんでいる相手に共感するときなどには笑顔でなく、ふさわしい表情を作る
- 同じ笑顔でも、表情の作り方で与える印象には違いが出る。
目線・あごの角度
- 話の大切なポイントで目線を送る
- 相手の目をしっかりと見てアイコンタクトをする
- あごをほんの少し上げると明るい印象となる
- 上がりすぎると横柄な印象となる。