非定型うつ3 ~性格が発症要因!?~

非定型うつの発症要因

今日は、非定型うつの発症要因をお話ししていくよ!
発症しやすい人・性格というのがあるみたいだね。さっそく見てみよう!

性格的な要因

まずは、本人の性格が、非定型うつの発症に関わっているよ。
定型うつだと、真面目・几帳面な性格の人が発症しやすかったよね。
そうだね。非定型うつの場合は、子供の頃から「手のかからない子」「いい子」と思われていた人が要注意だよ。
どうして? 優秀なのはいいことじゃない?
周囲からは評判がよくても、気づかないうちに無理をしてしまっていることがあるんだ。
確かに! 嫌われたくない、失敗したくない、とか考えてしまう人もいるもんね。
そういうこと。
自信がない、他人からどう思われているか不安、といった内面のもろさがあると、非定型うつになりやすいよ。
ふむふむ。見えない頑張り屋さんタイプが発症しやすいんだね。
うん。またこの性格で、親から十分な愛情を受けられていなくても頑張れる子であることも多いんだ。
両親が多忙だったり幼い兄弟がいたりすると、自然と上の子はさみしさに耐えて頑張れるようになるイメージがあるよね。
そうそう。ほめてもらうために頑張る、ということで、小さいころから心にゆとりがない人もいるんだ。
親に甘えたくても抑えてきた、という幼少期だと、非定型うつを発症しやすそうだね。

社会的な要因

便利になった現代社会そのものも、非定型うつを発症しやすくしていると考えられているよ。
便利になった、ということは、通信が速くなったり、ものが増えたりということかな。
そう。通信もそうだけど、交通手段の発展で移動も早くできるようになったね。
ものごとの速度が増すと、早くやらなきゃ、急がなきゃというプレッシャーにつながってきそうだね。
そういうこと。そして、過密・過剰。人口密度、情報量などがこれにあたるよ。
人口が多くて過密状態だと、息が詰まってしまうね。
そう。同様に、情報も、必要なもの・不要なものがたくさんあるよね。
確かに。目に入る情報が多すぎて、視覚的・精神的にも負荷が大きそうだね。
うん。結果、仕事ややらなきゃいけないことが増えて、精神的にも肉体的にも疲労が積み重なってしまうんだ。
なるほど。便利になったけど、高速でめまぐるしく変化する社会だから、ストレスも多くなっていくんだね。

そのほかの要因

育ち方、性格、社会のほかにも、脳機能の問題も原因のひとつだよ。
定型うつも、脳内物質が関係していたよね。
うん。セロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内物質がうまく機能していないことがまずひとつ。
ふむふむ。脳内物質って怒りを抑制したり、安心させたりする働きがあるんだよね。原因のひとつになりそうだ。
また、ストレス中枢や前頭葉などの機能低下も見られることが、最近わかってきたよ。
脳の不調ということかぁ。
そうだね。
ほかにも、運動不足も見逃せない要因のひとつ。日中に活動的だと、交感神経も活性化されて脳も働くんだ。逆に運動をしないと、脳も鈍っていって、集中力低下やイライラなどにつながるよ。
交感神経と副交感神経が活動のリズムを作るんだもんね。ある程度の活動はやっぱり必要だ。
そういうこと。生活リズムを保つためにも、適度な運動は必要だよ。

不安やストレスが多い社会だから増えてきた病だね。予防のためには生活リズムの調整から! 次回は治療方法をお話ししていくよ!

 

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