パニック障害2 発作症状

検査では異常がなくても、突然発作が起きて、予期不安・広場恐怖を伴う「パニック発作」。
今日はパニック発作のときの主な症状を見ていくよ!

 

発現のしかた

パニック障害の発作は、特定の条件を持つよ。

 

・ある一定期間に限り、激しい恐怖感・不安感とともに、発作症状が複数同時出現

・発作は発現から10分以内にピーク

・ピークを迎えると30分以内に消え去ることが多いが、半日以上持続してしまうこともある

・初の発作から、多くは一週間以内に2回目、3回目を繰り返す

・受診時は、週に3回から7回の発作が一番多いが、日に数回起きる人もいる

・程度が軽い人や、治療中の人は1個から3個の症状にとどまる

発作症状は次を見てみよう!

パニック障害の症状:パニック発作、予期不安、広場恐怖

一度発作を経験すると、その発作を恐れるようになってしまうんだ。
広場恐怖や予期不安と言われるものだね。
そう。発作と広場恐怖、予期不安はパニック障害の3大症状とされているよ。詳しく見ていこう。

特徴①発作~激しい動悸、不快感、感覚異常~

前触れもなく突然起きる発作なんだ。以下のように分類できるよ。

1:心悸亢進

動悸がしたり、心拍数が増加したりする心臓などの症状だよ。

 
「体全体がドキンドキンといっている」「心臓をギュ-と掴まれた」
「喉から心臓が飛び出しそうな感じ」

2:呼吸困難

息切れや息苦しさ、何かが喉につまっているような窒息感などだね。

 
「空気が薄い感じ」「息の吸い方、はき方がわからない」
「喉がえずく(ウッウッと息を出すこと)」「閉じこめられてしまった感じ」

3:めまい

発作時には、めまいやふらつきを伴うことも多いよ。

 
「頭から血が抜けていく感じ」
「頭の血管がプツンした感じ」
「頭を後ろに引っ張られるよう」

4:胸や腹部の不快感

身体の内部に違和感や不快感が沸きあがってくることもあるみたい。

 
「胃をギュ-と掴まれて引っ張りあげられる」
「おなかがフニュフニャして変な感じ」

5:感覚異常

動悸やめまい、不快感のほかにも、体に異常を感じることもあるよ。

 
からだの一部が痺れる感じ
発汗
震え
寒気
ほてり

6:非現実感

自分が自分でない感じ、という感覚になることもあるみたいだね。

 
「雲の上を歩いている」「頭に霞がかかっている」
「自分が自分でない感じ」「自分をもう一人の自分が外からみている」

7:不安

発作が起きたときは、同時に強い不安も伴うよ。

 
「どうしようも出来ない」「いても立ってもおられない」
「身の置き所がない」「走り出したくなる」
「大声で叫びたい」

特徴②予期不安~次の発作が怖い~

発作が起こると、「次いつ起こるのか」と次の発作を強く恐れるようになってしまうよ。

 
「また発作が起きるのではないか」「次はもっと激しい発作ではないか」
「今度こそ死んでしまうのでは」「次に発作が起きたら気がおかしくなってしまう」

不安が強すぎると、会社を辞めてしまう、引きこもってしまう、といったことにもつながりそうだね。

特徴③広場恐怖~発作が起きた場所が怖い~

発作が起きた場所や、起きた状況に恐怖し、避けるようになることもあるんだ。

 
「発作が起きても逃げられない」「誰も助けてくれないのではないか」
「発作を他人に見られてしまう」

「広場」と言われているけど、電車や会社など、人によって恐怖する場所は異なるね。
そうだね。広場恐怖が強くなると、外出を恐れ引きこもりがちになるよ。

 

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