ワークショップ「製薬会社が世界を変えるために」/就活SST「選択理論の実践」
目次
新聞読解「翻弄されぬ正しい知識を 身の回りにあふれる統計」
以下、記事の要約です。
日本の1世帯当たりの平均所得は560万2000円だそうです。
この数字は、あなたの実感から納得できるでしょうか。
「なんだ、自分の家庭は日本の平均より低いのか」と、がっかりした人もいるでしょう。
でも、ここには数字の魔術があります。
「平均」という概念です。
米国には、こんな小話があります。
経営者たちが集まっている部屋にマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が入ってきた途端、その部屋の人たちの平均所得は急上昇した。
所得の高い人が少数でもいれば、平均所得は上がってしまうのです。こういうときは「中央値」の数字もみましょう。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 統計が苦手とは言っていられない時代。
- 平均と中央値の対比は興味深い。
- 数字の錯覚には気をつけていきたい。
- 視聴率などなにが正しいかわからない。
文理融合を意識していきましょう!
就活SST
『そ』で始まる子供が喜ぶものは?
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの月曜3コマ目はAグループの就活SST!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。
「ゾウ」「ソーセージ」「そり」「ソース焼きそば」など様々なものが出てきましたが、
最終的に残ったのは・・・
Aグループ「ソフトクリーム」
確かに、ソフトクリームが嫌いな子供は中々いなさそうですね!
選択理論の実践
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートでは、月曜日に就活SSTというプログラムをやっています。
前回、選択理論について10の原理という形で復習をしました。
今日は、例題を用いて、実際の社会生活の中で選択理論をどのように活かすことができるのか、考えてみましょう。
例題:先輩が結果を独り占めしてしまう。
状況
Aさんは、入社2年目で営業企画部で働いています。Aさんには、5年目の先輩であるSさんがいます。
最近Aさんは、少しやる気を失ってしまっています。なぜなら、自分の考えた企画やアイデアを、Sさんが全部自分の発案のようにして上司に披露していると感じているからです。
つい最近も、「この前、Aと話していたら、面白いことを言うので、これはちゃんと形にしたらよくなると思って、考えてみたら、結構よい企画になったので見てもらえませんか」と、Sさんが上司に提案してしまいました。
それについてAさんが抗議したところ、Sさんは、「盗んだなんて人聞きの悪いことを言うなよ。参考にはしたけれど、君のアイデアのままじゃ形にならないんだ。なくなるはずのものが良い企画になって通ったんだから、むしろ感謝しろよ」という調子であり、上司も誰が発案したかというのはあまり気にしている様子ではありませんでした。
最近のAさんは、良くないと思いながらも、自分のアイデアを言わず、自分の中でため込むようになってしまっています。
あなたがAさんだとしたら、問題解決のため、選択理論の考え方を使ってどんな行動を起こしますか?
理由も併せて考えてみてください。
ポイントは以下の3点です。
①:Aさんの満たされていない欲求を把握すること
②:欲求が満たされていない原因を考えること
③:「コントロールできること」「コントロールできないこと」を区分すること
解説
仕事の成果が横取りされたと感じているAさんは、力の欲求が満たされていないと考えられます。
力の欲求は、「誰かに認められたい」「価値を生み出したい」という欲求です。
次に、欲求が満たされない原因を考えます。
「先輩が自分の発案のようにして」と感じているのであれば、本当の原因としては、「先輩のように良い企画書が作れず、その無力感をぶつけている」のかもしれません。
「コントロールできないこと」は、先輩や上司についでです。
「コントロールできること」は、自分自身の思考と行為です。
力の欲求を満たすために自分でできる行動は、「上司に直接提案をしてみる」というところでしょうか。
それでアイデアが採用してもらえれば、先輩にアイデアを取られずに済んだ、ということになります。
もしもそれが採用してもらえなければ、先輩の言う通り、そのままでは企画として足りない部分があるのかもしれません。
そうしたら、それを認めて、先輩に協力を頼むといった、新たな行動に移ることができます。
ワークショップ「製薬会社が世界を変えるために」
高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。
ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。
また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。
今日のテーマは、「製薬会社が世界を変えるために」です。
利用者さんの回答
Aグループ
3つの案が出ました。
・低価格の薬を普及させる
・ユニセフのスポンサーになり、売上金の一部を貧困国のワクチン代などに充てる
・薬の輸出入の新しい制度をつくり、関税がかからないようにするなどの働きかけを行う
貧困層へも薬がいきわたるようにすることができますが、人件費、コスト、利益率は懸念点です。
Bグループ
・企業・官庁を巻き込む形での心と体の啓発キャンペーンを実施すること。
・世界の水のバランスを整えたり、土地のpH値を整えたりすることで、作物がよく育つようにするプロジェクト実行。
平和的に国の循環システムが整います。
またいずれのプロジェクトも、コスト分配などの面から、一社での実施ではなく複数企業で行います。
スタッフからのコメント
両グループともに、現状の課題を解決できるような案を発表していました。
また、出た意見に類似点を発見して合体させる、といったディスカッションのスキルも発揮されていました。
他人の意見をよく聞いて考える、というのは進行役に必要なスキル。
進行役にどんどんチャレンジして、みんなで身に着けていきたいですね!