常に抱えている不安、認められたいという願望

アダルトチルドレンの3つの不安

家庭環境は、子供の自己肯定感、安心感に影響を与えるよ。
アダルトチルドレンとして育つと、以下のような問題を抱えやすいんだ。

自分の存在への不安

子供時代に、家族からありのままの自分を拒絶されてしまった経験があると、自分の価値や存在への恐怖・不安を持つことがあるよ。
小さな頃の恐怖から、しっかり者を演じたり、問題行動を起こしたりなどするんだったよね。
そう。
別の自分を作って愛されようとしたことから、他の人にありのままの自分を見せることができないまま成長して、自分の存在への不安を抱えていることもあるんだ。

攻撃されることへの不安

愛されるために作った別の自分も、否定されることもあるよね。
自己肯定感が低かったり、存在価値を認められていなかったり。
そういう人は、アドバイスを受けたり、指摘・叱責されたときに「否定された」と捉えてしまいがちなんだ。
過剰反応しちゃう、ということだよね。
そう。
このため、攻撃されるより先にこちらから攻撃する、という考えになったり、攻撃的に接する、という傾向を持ったりするんだ。

見捨てられることへの不安

自己肯定感が低いことや、拒絶された経験から、見捨てられるんじゃないかと不安を抱えていることも多いよ。
認められたい、と強く願う反動だね。
これらの不安が強いと、
・捨てられないように、何でも相手に合わせる
・捨てられる前に、こちらから捨ててやろうと考える
・どうせ見捨てられるなら、初めから深い関係を持たない方がいい
・相手が自分と違う考えを持つと認められず、必死に正当性を主張する
などという行動が出てしまうこともあるんだ。

不安を否定してもらいたいと思う

存在への不安、攻撃されることへの不安、見捨てられるかもしれないという不安。
これらの不安を、他の人に否定してもらいたい、という願望を持っていることも多いよ。
たしかに、他の人に認めてもらうための手段だとも考えられるんじゃないかな。
そうだね。
ありのまま存在していい、攻撃されない、見捨てられない。
こういうことを誰かに認められたい、と知らないうちに求めているんだ。
でもほかの人って無意識にそれを感じ取るのは難しいよね。
そう。
だから、ミスを責められたり、指摘されたりということで不安だけ残って、攻撃につながることもあるんだ。

 

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