リス太のコミュニケーション講座 ~相手の気持ちを受け止めよう!同感と共感の区別~
はぁ・・・
Kくん、落ち込んでいるね。どうしたの?
今日も先輩に注意されてしまった・・・
ふむ、何をしたの?
今日、営業先のお客さんが「うちの社員は気が利かなくて、教育が大変なんですよ」って言ったから、「へえ、気が利かないんですね。」って言ったら、後で「お客さんに失礼なこと言うんじゃない」って言われてしまった…
なるほど…Kくんは失礼なことを言うつもりなかっただろうけど、お客さんを悪く言ったように映ってしまったんだね
おかしいなぁ。相手の気持ちを肯定すると良いって聞いたから、やってみたんだけどなぁ…
うーん、Kくん。それは「同感」と「共感」を区別できていないということかもしれない。
相手の気持ちを受け止めよう!同感と共感の区別
「同感」と「共感」は似て非なるもの
Kくん、「同感」と「共感」の違いって分かる?
え、ちょっと分からないな…同じように思える…何が違うの?
相手の「意見」と自分の「意見」が同じであることが「同感」、相手の「気持ち」と自分の「気持ち」が同じであることが「共感」だよ。
「意見」と「気持ち」の違いか…うーん分かりにくいな…
今回のKくんで言えば、お客さんが「うちの社員は気が利かなくて教育が大変」と話したことに対し、Kくんは「大変」である「気持ち」に共感したかったんじゃないかな?
うん、そのつもりだった
でも、「気が利かない」と言ったことによって、「気が利かない」という「意見」に同感であるかように映ってしまって、「(お客さんの社員に気が利かないと言うなんて)失礼」と言われてしまったんだよね。
そういうことだったのか。ようやく何が「失礼」だったのか分かったよ…
「共感」していることを伝える表現のコツは?
じゃあどのように伝えれば良かったのかという話だけど、相手の「気持ち」に寄り添ってみることが有効だよ。
えーと、今回でいうと「大変だと感じていらっしゃるんですね」とか「大変なのですね」と伝えれば良いのかな?
そうそう!コツは「事実」と「感じていること」を区別してみることだよ。共感するとは、あくまで相手が何かの事実を「どう感じているか」に対して、感じていることを受け止めることで「共感」していることを伝えることができるんだ。
なるほど。自分の感じていることと、相手の感じていることが違っていても、「(あなたは)○○と感じていらっしゃるのですね」と言えば、例え自分の「意見」が違っていたとしても、共感していることを伝えることができるね。
まとめ:相手の気持ちを受け止めよう
「同感」と「共感」の違い、分かったかな?
うん。相手がどう感じているかを考えながら、その気持ちを否定しないで受け止めてみるよ。「○○と感じているんですね」は、共感する時のキーワードだと思って、使ってみるね。
そうそう!!やってみて!