自己分析講座「スキーマを書き換える」

新聞読解「カシオ、デジカメ 医療に道」

以下、記事の要約です。

電気・精密各社が民生機器で培った技術を医療に応用する動きが相次いでいる。
2018年に消費者向けデジタルカメラ事業から撤退したカシオ計算機は、皮膚科医向け機器で既存技術を活用。
ソニーやJVCケンウッドは、事業縮小に直面する光ディスク技術を細胞分析装置などに生かす。
枯れた技術を医療分野に展開し、高収益体質への転換を目指す。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 確かに、写真はスマホで撮れるので、カメラを買わなくなった
  • カシオのような名前を知られている企業がカメラ業界から撤退していたのが驚きだった
  • 培った技術を他の分野で展開するという姿勢が良いと思った
  • 機械のための技術を人の身体のために使えるのはすごい

身に着けてきた技術を無駄にせず、新しい使い方を探す姿勢を見習いたいですね!

自己分析講座

高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、金曜午後は2グループに分かれて自己分析講座をやっています。

前回は、自己分析講座の総まとめとして、「自分を変えられるのは自分だけ」であるという話をしました。

今回は、新しいスキーマを探す方法について考えました。

“なくす”のではなく”書き換える”

自分で自分を苦しめる原因となるスキーマを見つけたときの対抗策は、スキーマを無くすことではありません。

なぜなら、今現在自分を苦しめているスキーマであっても、そのスキーマには何かしらのメリットがあるからです。

復習となりますが、自分自身の価値観や考え方、物事の判断基準といったものは、生まれつきのものではありません。

これまでの人生の中で、見たこと、聞いたこと、感じたことなどから、「こういうときはこうするものだ」「こんなことはしてはいけない」という、自分なりのルールが作られていくのです。

このルールは、自分が快適に生きるため、自分の身を危険にさらさないために作られるものであり、わざわざ自分が苦しむだけのルールを作る人はいません。

自分のプラスになるようにと作ったルールが、結果的に自分を苦しめてしまっているものが、自分にとって害となるスキーマ(不適応的スキーマ)なのです。

そこで、不適応的スキーマに含まれるメリットを最大限残したまま、デメリットだけをなくすような形に書き換えることを目指していってみましょう。

新しいスキーマを探す

元のスキーマから書き換える「新しいスキーマ」を見つけだす方法はいろいろとありますが、ここでは以下の3点に注目する方法をご紹介します。


① 「非現実的な部分」や「明確な基準がない決めつけ」が含まれていないか
② 過去の経験の中にスキーマと矛盾することはないか
③ そのスキーマが持つメリットは何か? デメリットは何か?

スキーマを書き換えるために、まずは①、②が当てはまる部分を探します。

もしも当てはまる部分が見つかったら、それを現実的で、矛盾のない考えに変えることを目指しましょう。

その上で、メリットはできるだけそのままにデメリットをなくしたものが、新しいスキーマとなります。

スキーマ:「失敗は許されない」

①:まったく失敗しない人などおらず、非現実的である。
②:自分が1つ失敗しても、問題なく物事が進んだこともある。
③:メリット:失敗を減らすために努力することができる。上手くいけば良い結果を残せる。
  デメリット:失敗してしまうと大きく動揺する。チャレンジすることができない。

新しいスキーマ:「失敗しないようにすることは悪いことではないし、上手くいくに越したことはないが、まったく失敗を起こさないのは現実的ではないし、すべてが成功していなくても問題ないこともある。」

 

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