ワークショップ 特別編「論理的思考力について」

新聞読解「長崎市、人口減抑制の好機」

以下、記事の要約です。

人口の社会減が全国の市区町村で最悪の長崎市で、急激な人口流出に歯止めがかかる可能性が出てきた。
IT(情報技術)を中心に地域の課題解決に注目した企業の研究拠点や人材育成体制が整いつつあるほか、サッカースタジアムを中心とした複合施設の計画も進む。
造船や水産業と共に衰退してきた街の構造転換が注目されている。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 場所が不便なイメージあったが、土地がたくさんあるので研究や雇用が増えるのはいいことだと思った。
  • 地域のサッカークラブが役に立っているのだなと思った。
  • 日本人が減っているのは都市部も同じなので、人口という点を日本人に限定せずグローバルに考えてもいいのでは。
  • アーティストの活用をするのはいいと思った。

人口は全体的に減っていくので、地方も様々な努力が求められますね!

ワークショップ 特別編「論理的思考力について」

本日は、いつものワークショックの拡張版を行いました!

「論理的に伝える」ということはどういうことなのか?「納得感」を相手に与えるためにはどうしたらいいか?などを講義で学び、実践する訓練です!

面接やグループディスカッション、相手に主張と理由を伝えるトレーニングとなります。

講義のあとは、「洋画は字幕と吹き替えのどちらがいいか」を題材にいつものワークショップをしました!

論理的思考力について(講義)

論理的思考力とは、何のことでしょう?

論理的に考えるとは、ものごとを順序立てて説明すること、またはわかりやすく説明することを言います。

つまり、主張(要点)と理由の関連付けに納得できるかということです。

また、論理的に考えると、何が良いのでしょうか?

論理的に考えられるようになると、主張や意見が相手にわかりやすく伝えられるようになります。

面接の場面や会議(ワークショップのような話し合いの場面)で、内容を深く考えて意見を出せるようになります。論理的に考える力を少しずつ養っていきましょう。

ポイントは以下4点です。
①結論から述べて、理由を加える
②根拠に事実や実例を含める
③根拠が薄くならないようにする。具体的に。
④話の結論、理由が長くならないように簡潔にする。

上記のようなことを意識して、論理的に話す訓練をしていきました。

実際に例題として、
「子供には、サッカーより野球をさせた方がいい。」という主張から的確な理由を考えてもらいました。

理由として、皆さんが挙げてくれたものが下記のようなものです。
・野球の方がメンバー少なくてすむのでチームが作りやすい
・道具を多く使うので、ものを大切にする心が養われる
・守備と攻撃が切り替わるので、切り替えの意識を持つことができる

まず、大切なことは事実を把握することです。

「野球の方がメンバーが少ない」「道具を多く使う」「守備と攻撃で切り替わる」などは変わりようのない事実ですよね。

そこから導き出せる結論を飛躍しないようすることも重要になってきます。

話すこと・表現することも訓練を通して、伸ばしていきましょう!

1. 字幕派、吹替え派それぞれの意見

字幕派

字幕を選ぶメリットは、①原作のままの音を楽しめること、②外国語のリスニング能力を試せること、③どの国の人でも見ることができること、という3点だと考えました。

一方で字幕を選ぶデメリットは、①映画に集中できないこと、②目が不自由な人が楽しむことができないこと。
映画に集中できない点についてですが、最近は字幕の位置が変わってきていて、対応できてきています。
目が不自由な方が字幕を楽しめない、という点については、吹替えでも耳が不自由な方もいます。

さらに、吹替え派のデメリットとして、①音声が原作ではないこと、②リスニング力向上にならない、③どの国でも対応できるわけではない、という3点を指摘。

吹替え派

吹替えを選ぶメリットは、①声優の魅力を感じられること、②子供でも楽しめること、③映像に集中できること。

一方で吹替えを選ぶデメリットは、①俳優本人の声を聴けないこと、②あまり英語の勉強にならないこと。
俳優本人の声でないということではありますが、吹替えであっても、俳優ごとに声優はある程度固定されています。
また英語の勉強になりにくいという点ですが、全ての人がトレーニングをしたいわけではない、と考えます。

さらに、字幕のデメリットとして、①字幕は見るのに疲れる、②読むのに時間がかかる、③映像に集中できない、という3点を指摘。

2. 各チームのデメリット・弱点の反論

各チームの発表が終わった後、相手チームから指摘があった自分チームのデメリットを分析。

反論を考えました。

字幕派・デメリットへの反論

集中しにくい、という点は、字幕のフォントや位置が変わり、読みやすくなっていると反論。

子供でも楽しめる、という点については、子供は全ての字幕を読めなくても雰囲気で映画を楽しめるのではないかと考えました。

吹替え派・デメリットへの反論

音声が原作ではないという点は、声優の起用によりもう一つの作品として新たに楽しめるのではと考えます。

リスニング力の向上にならない、という点ですが、全ての人が英語を勉強したいわけではない、と反論。

字幕はどの国でも見られる、という点ですが、吹替えも各国で行われており、対応できているのではないかと考えました。

スタッフからのコメント

今回は通常とは異なり、自分で立場を選べるわけではなく、指定された立場で意見を考える必要がありました。

これは柔軟な思考能力のトレーニングにもなりますね。

また各チームで、「声が原作通りではない」、「声優の起用」など、事実を押さえたメリットを見つけられていたのは良い点です。

一方で、「原作通りの声を求めているのか」「声優の魅力を感じられるのか」というのは個人の価値観になってしまうところが大きく、議論が進まない可能性があるでしょう。

通常のワークショップでも、こういった点で意見がまとまらないことはあります。

本日のワークショップを通し、主張・理由として相手を説得できる意見、そうではない意見はどういうものなのかを学び、面接や仕事でよりよい意見を伝えられるようになりましょう!

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