コミュニケーション「コンセンサスゲーム」認知行動療法講座「5つのコラム」
目次
新聞読解「高輪、新駅効果で変貌加速」
以下、記事の要約です。
約半世紀ぶりとなるJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が14日、開業する。交通アクセスの向上で町のブランド力は高まっており、高級マンションが完売したほか、近隣の私立中学の志願者が増える副次的効果も出ている。JR東日本は2020年以降に周辺の再開発を始める予定で、新駅を中心とした街はさらに変貌する。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 新駅の登場は、都市の発展にも大きく影響を与えているのだなと感じた。
- 高輪ゲートウェイ駅が出来たことで、駅周辺の環境は大きく変わっていくのかもしれないと思った。
- イベントがコロナウイルスの影響で延期になったのは残念だなと思う。
- 新駅が出来ることで、学校にも影響があるのは驚いた。
新しい駅が出来て活性化されていくのはいいことです!イベントなどにも影響があるとのことなので、世間の騒ぎも早く収束するといいですね。
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回は、例題を用いて「認知の歪み」をチェックする練習をしました。
今回は、5つのコラムに挑戦し、自動思考の「根拠」と「反証」を見つけていきます。
5つのコラム
3つのコラムで自動思考を見つけ、認知の歪みをチェックしたら、次は5つのコラムで自動思考の「根拠」と「反証」を見つけていきます。
第4のコラム:根拠
第4のコラムには、自動思考を裏付ける「根拠」を書き出していきます。
ここで重要なのは、根拠とすることができるのは、明確な「事実」のみである、という点です。
相手が何を考えているか、この先の未来でどんなことが起こるかといった、自分の「解釈」は根拠にはならないので注意してください。
第5のコラム:反証
第5のコラムには、自動思考と矛盾する事実を「反証」として書き出していきます。
また、第4のコラムで根拠が挙げられなかったことについては、根拠のない思い込みであるということ自体を反証とすることもできます。
反証を考えるためには、他にも以下のような方法があります。
・自分でなく、他の人が同じように考えていたら、どのように声をかけるか考える。
・親しい人が自分の悩みを知ったら、なんと言うか考える。
・今ではなく、5年後や10年後に同じ状況だったならと考える。
・これまでに同じような体験をしたことがないか思い返し、その時にどうなったかを参考にする。
認知の歪みから反証を探す
自動思考に含まれた認知の歪みから反証を探すためには、以下のように考えます。
白黒思考
・数値化し、グレーゾーンを見つける。
・減点方式ではなく、加点方式で考える。
極端な一般化
・例外を見つける。
心のフィルター
・良かったこと、上手くいったことを探す。
・メリットとデメリットを考える。
マイナス化思考
・良いことは良いことであると受け入れる。
結論の飛躍
・事実ではなく、可能性の一つであると考える。
過大評価・過小評価
・数値化するなどして客観的に評価する。
情緒的な理由付け
・他の可能性や選択肢を考える。
べき思考
・「べき」に反論する。
レッテル貼り
・レッテル以外の部分に目を向ける。
・レッテルは自分が作った思い込みであると考える。
自己関連付け
・自分の弁護
・選択肢を増やす
コミュニケーションプログラム
リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!
言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。
どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。
プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。
・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える
第十一回となる今日は、コンセンサスゲームをやりました!
コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームは、グループで意見を一致させることを目的とした話し合いのワークです。
コンセンサスとは、意見の一致、すなわち「合意」を意味する言葉です。
特定の条件に合わせて優先順位をつける、というワークにおいて、何が重要か、そうでないのかをグループで話し合い決めていきます。
今回は、NASAゲームなどとも呼ばれる、月面上で遭難したという仮定で、15個のアイテムの優先順位を決めるというテーマを使いました。
今回参加した利用者さんからは、以下の振り返りがありました!
- 自分の知らなかった知識を持つ人がいたおかげで回答を修正できた。
- 順位が近いもののどちらを優先するか、理由をつけて説明することができた。
- 順番に決めていくのでなく、先に下位を決めてしまうなど意見によってよいやり方を取り入れられた。
- 同意してくれているが、納得しきっていなさそうな時など、どうすればいいか考えさせられた。