コミュニケーション「エピソード人狼」認知行動療法講座「7つのコラムの練習」

新聞読解「イオンモール 売り場面積 百貨店超えへ」

以下、記事の要約です。

イオンの拡大が続いている。1997年~2020年まで社長を務めた岡田元也会長の下で積極出店に動き、20年に子会社イオンモールの総売り場面積は全国の百貨店(賃貸部分は除く)を逆転する見通し。地域の消費活動を吸い上げて膨張を続けてきたが、電子商取引(EC)市場が拡大する米国ではモール閉鎖の動きが広がる。消費の主役交代の機運が高まるなか、3月1日に就任した吉田昭夫臣社長に残された宿題は多い。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • ネット通販が主流しているので、デパートとショッピングモールの境界線が分かりづらくなったのでは。
  • 地方ではイオンが皆で集まる場所になっている。
  • イオンには地域社会を形成しているという意識を持ってほしい。
  • 大規模店と個人店の共存が難しいのが日本の特徴だなと思った。

百貨店の勢いは衰えていますが、イオンなどのショッピングモールは地方を中心に勢力を拡大していますね!

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

前回は、第6、第7のコラムを紹介しました。

今回は、サンプルを用いて7つのコラムを作る練習をしていきます。

7つのコラムの練習

状況

昼頃、友人にメールを送ったが、いつまで経っても返事が来ない。

気分

1) 不安 (90%)
2) 落ち込み (70%)

自動思考

1) 私のメールが気に障ってしまったんだ。
2) 私は友人に嫌われている。どうして自分はいつも人とうまく付き合うことができないんだろう。

根拠

1) メールをしたのに返信が来ない
2) たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがある。

反証

1) 以前にも同じような内容のメールを送ったが、すぐに返ってきた。
2) この友人から「嫌い」等と言われたことはない。
  この友人から、今度遊びに行こうと誘われている。

さて、この例から適応的思考を作っていきましょう。

まず、根拠を確認しますが、これらの根拠は実際に起きたことであり、自動思考と矛盾はしていません。

では、根拠の文章と反証の文章をそのまま「そして」で繋げてみましょう。

「メールをしたのに返事が来ないし、たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがある。そして、以前にも同じような内容のメールを送ったがすぐに返ってきたし、この友人から「嫌い」等と言われたことはなく、今度遊びに行こうと誘われている」

このように、そのまま文章を繋ぐだけでも、根拠と反証を取り入れたバランスの良い考え方が見えてきます。

次に、「親しい人がこう悩んでいたらなんと声をかけるか」、「信頼する人が今の自分を見たらなんと言ってくれるか」など考えながらもう少し内容を吟味してみましょう。

できあがったのが次の文章です。

適応的思考

1) メールにまだ返信がないのは事実だが、以前に同じような内容のメールを送った時はすぐに返ってきたし、自分のメールが原因で返信が遅れているとは限らない。
2) たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがあるが、「嫌い」等と言われたことがあるわけではないし、嫌っている人を遊びに誘うことはないだろう。

コミュニケーションプログラム

リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!

言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。

どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。

プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。

・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える

第十四回となる今日は、「エピソード人狼」をやりました!

エピソード人狼

今回のワークは、第十二回にもやったエピソード人狼です。

ルールを再確認しましょう。

①くじで人狼を決める。

②全員にお題を発表する。

③お題について話す内容を考える。この時、人狼だけはウソのエピソードを考える。

④ひとりずつ順番にお題について話していく

⑤全員で自由に質問しあう

⑥人狼だと思う人に投票する

エピソード人狼では、「自分の話を誤解なく伝えるスキル」と「相手の話を引き出すために質問をするスキル」が身につきます。

自分の話がウソでないことを証明するためには、例を交え、より具体的に話す必要があります。

一方で、ウソを見抜くためには相手の話で気になった点を質問し、広げていかなくてはいけません。

これはそのまま、面接の場面で自分のことを話すことや、受ける質問を予想することに繋がります。

今回参加した利用者さんからは、以下の振り返りがありました!

  • 気になったことはもっと質問して行こうと思った
  • 次の機会には表情も見て判断してみたい
  • 具体性や話し方から気持ちが伝わってくると感じた。
  • 相手をよく知ろうとすることがわかり合うことに重要だと思った