不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その13 優しさがあなたを不自由にすることも~
目次
自分の不自由に気づく、ということ
もしかしたら、そんなあなたの優しさが、あなたに辛さを感じさせてしまっているのかもしれないよ。
- このクラス・この職場の雰囲気に合わせなきゃ、と一生懸命に空気を読む。
- もしかしたら嫌われているかも、と思うことがよくある。
- 空気が悪くなった、と思ったら、自分が何かしてしまったのではないかと心配になる。
場の空気を気にしすぎていませんか?
先ほどの例のように、他人や周囲を気遣うことができると、周囲からは「優しい人だ」「しっかりしている」「大人だ」と評価されるでしょう。
実際に他者を傷つけないように行動している、優しい人なのでしょう。
一方で、他人の言動に左右されたり、他人の顔色をうかがいすぎたり、と他人に考えを支配されてしまいやすい傾向がある、とも言えます。
「やるべき」「やらないほうがいい」などの判断を、自分の意思ではなくて、他人の言動・顔色、社会常識などで決めてしまうことはありませんか?
- ○○と言われるだろうから、やらないほうがいいだろう
- 社会ではやったほうがいいから、やるべきなんだろう
- ○○と言われてしまった、やったほうがよかったのだろうか
このように考えてしまうことはありませんか?
このように考え込んでしまうのは、優しい人で、周囲に合わせられる人だから、周囲を気にしすぎてしまっているから。
また、このように考えやすい傾向があるため、「行動して失敗するのが怖い」ということにもつながります。
k本当にやりたいことを探したい。
でもやりたいことをしたら両親や周囲から反対されるかもしれない。
他に何か、探さないといけない・・・
でも、やってみて、ダメだったらどうしよう・・・
このように堂々巡りをしてしまうのも、他者を気にしすぎるタイプの傾向なのです。
不安になる原因も、自分の優しさかもしれません
同様に、不安の種も、他人を気にしすぎているところにあるかもしれません。
正解がわからないことを、考え込んでしまっていませんか?
- 誘ったけど断られた、もしかしたら嫌われているのかも・・・
- 強い言い方をされた、私は迷惑がられている・・・
- 注意されてしまった、何をやってもダメだと思われている・・・
このように、相手の本心を探り、勝手に不安になってしまっていることはありませんか?
他人の気持ちは、聞いてみなければわからないもの。
他人に気遣いができる、といっても、優しさも行き過ぎてはいけないのです。
空気を読むことが、自分を縛っているかもしれない
不安になるだけでなく、自分を縛っていることもあるかもしれません。
空気を読むことができる、常識人なあなただからこそ、苦しんでいることはありませんか?
- 周囲はみんなやっているから、自分もやらないといけない。
- 自分がする行動は、周りに悪影響を与えるような振る舞いであってはいけない。
- 嫌われるようなことをしていないか、心がけなくてはいけない。
周囲の雰囲気・空気を大切にできる能力は素晴らしいことです。
しかしそれも行き過ぎてしまうと、自分を縛り付けて苦しめてしまいます。
自分で意思決定をすれば、不安や焦りは消えるの?
でも、自己中心的な人は嫌われてしまうよ。
どうしたらいいの?
明日お話ししようと思うよ。