生活リズムはどうして整える必要があるの?
普段何気なく使っている「生活リズム」という言葉、なぜ整える必要があるのか考えたことがありますでしょうか。
「生活リズムを整える」すなわち、早く寝て早く起きるを毎日安定させるということですが、そもそもどうして「生活リズム」を意識する必要があるのかを紹介します。
色々な理由がありますが、下記3点に絞っての説明となります。
①日の光で体内時計をリセットする
②成長ホルモンは夜寝ているときに多く分泌される
③体温のリズムを整えて、日中のパフォーマンスを上げる
日の光で体内時計をリセットする
まず、「日の光で体内時計をリセットする」メリットについて説明します。
朝の光にはセロトニンという、心を穏やかに保つ働きのある神経伝達物質の活動を高める働きがあります。
セロトニンは、脳内で神経細胞の広い範囲に伸びて、脳のうち生命に最低限必要な機能を担う部分と、思考や記憶、言語など人間特有の活動を支える部分をつなげる、いわゆる「人間らしさ」を担う大事な物質なのです。
心を穏やかに保つのは、セロトニンに不安をコントロールする働きや衝動性を自制心で抑える役割もあるからです。
また、夜に明るいところにいると、「メラトニン」という細胞を守る働きをする物質を出しにくくしてしまいます。
メラトニンの効果には、酸素の毒性から体を守ったり、老化防止や抗ガンの作用、肥満の防止につながる細胞を守る大切な物質です。
夜に明るくしているとメラトニンが分泌しにくくなり、眠気も出てこないので、体調が悪くなってしまうという弊害もあります。
「朝は明るく夜は暗く」という生活が、人間には必要不可欠なのです。
成長ホルモンは夜寝ているときに多く分泌される
また、成長ホルモンは夜寝ているときに多く分泌されます。
成長ホルモンは、その名の通り「体を伸ばすホルモン」として知られていますが、もう一つ重要な働きがあります。
体にある物質をエネルギーとして使えるような物質に変えていく働きです。これを代謝といいます。
私たち人間が生きていくためには、体内でエネルギーをつくることが欠かせませんが、成長ホルモンはその過程で大切な役割を担っているのです。
そんな成長ホルモンは、夜寝入って最初の深い眠りの状態のときに、まとまって出ます。
つまり、早寝早起きをして、深い眠りを習慣づけるということが大切です。
体温のリズムを整えて、日中のパフォーマンスを上げる
体温のリズムは、日中の集中力やパフォーマンスに影響を与えます。
体温は、明け方に低く、起きると上昇して脳や身体を目覚めさせます。
睡眠や生活リズムが乱れると、午前中にボーっとしてしまったりすることがあります。
午前中の仕事ではなかったとしても、ボーっとする時間が長くなることにより疲れを溜めやすくなるので、仕事の質に影響が出るのです。
自分の仕事や日中の活動を元気よく過ごすためにも、リズムを整えることが重要となってきます。
まとめ
今回は「生活リズムはどうして整える必要があるの?」というテーマで、リズムを整える効果を下記にて紹介しました。
・日の光で体内時計をリセットする
・成長ホルモンは夜寝ているときに多く分泌される
・体温のリズムを整えて、日中のパフォーマンスを上げる
「人間らしい」生活をして、本来のパフォーマンスを上げるためにも規則正しい生活リズムにしていきましょう。
また、不安の強い方もリズムを整えることで、安定した自分を作りあげていき自信をつけていきましょう!