ありのままに生きるための自己肯定感講座 ~その18 依存を解消するマインドフルネス~
目次
「頑張りたい」「頑張らなきゃ」と苦しんでいませんか?
- 自分から離れないでいてほしい。そのために、相手の言うことは何でも受け入れる。
- これだけ頑張っているのだから、わかってほしい。気付いてほしい。
- 頑張ったから、認めてほしい。わかってほしい。
- わかってもらうために、頑張る。気を遣う。
「わかってほしい」を満たしてあげる方法
マインドフルネスで解決できる「わかってもらいたい」気持ち
- 「認めてほしい」「わかってほしい」気持ちが原動力
- 目標をたてたり、それに向けて頑張ったりするのは、誰かに認めてもらうため。
「頑張ったね」と言ってもらえて嬉しいと感じることで満足する。
これらは、「認めてほしい」「わかってほしい」に依存している・執着している状態といえるでしょう。
誰かに認めてもらえないと、「こんなに頑張ったのに」と卑屈になったり、「まだ頑張りが足りないからだ」と奮い立たせたり。
自分で自分を認めてあげられないということは、誰かに認めてもらえるまで次から次へと頑張り続けなくてはいけなくなります。
ネガティブになったときにマインドフルネスができるようになれば、これらの窮屈さから自分を解放してあげることができるでしょう。
どうして「認められたい」「満たしてほしい」依存になるのか
そもそもどうして他者に「認めてほしい」と思うのでしょうか。
その原因として大きいのが、親、とくに母親から認めてもらえなかった、という経験。
幼少期に否定をされた経験が多いと、なかなか自分を肯定できないまま育ちます。
親に認めてほしいから、認めてもらうために頑張るのです。
大人になって親から離れても、これでもだめ、まだだめ、もっと頑張らないと・・・と自分を奮い立たせながら生きていきます。
とくに母親に対してはそういった欲求を感じやすいもの。
母親から褒められること、認められることを求め、母親の要求を自分の本心だと思い込んだまま頑張る。
そういった承認欲求を抱え、自分で消化できないままの人は多いのです。
他人に承認を求めるのは、そんな幼少期の経験が原因になっていることがほとんど。
自分の意見を言えない、自分が嫌い、といった気持ち。
誰かにわかってもらいたい、誰かに認めてもらいたいといった気持ちは、ここから生まれているのかもしれません。
達成感がないのは「認められたい」から?
頑張るというモチベーションがあるのはとても大事なことですね。
しかし、それが「認めてほしいから」であると、達成感があまり感じられません。
他人の気持ちを満たすための努力で、自分の本心は満たされていません。
そして、認めてもらえたその場では嬉しいと感じるでしょうが、時間がたって相手が離れていくことで充足感が失われていきます。
相手が親であっても、他人であっても同様です。
大人になってから何かを親に認めてもらっても、「この年になって喜ぶことでもないし」「楽しいのは今だけだ」と感じてしまうでしょう。
だからといって他人に認めてもらったとしても、自分で認めてあげられたわけではないので不足感を感じます。
安心感を手に入れるために
褒められても、たまたま相手の機嫌がよかったからだ、と思うことがある。
頑張っても「足りない」と言われたら嫌だから、必死になる。
自分で自分の本心を満たし、認めてあげられているわけではないので、達成感があっても失うのを怖いと感じることもあるでしょう。
そうしてさらに「認めてほしい」状態の依存が続きます。
こういった自己肯定の低さから抜け出し、自分が安心して生きるために、マインドフルネスが大切なのです。
落ち込んでいるということに気づき、自分を客観視する。
認めてもらえないのでは、という不安を感じる自分に気づく。
そこで、落ち込み・不安はダメだと自分を否定したり、落ち込んでもいい・不安でもいいと肯定したりするのではなく、傾聴します。
落ち込み・不安を感じている自分も、間違いなく自分だ、と認めてあげるということ。
自分のことを肯定も否定もせずに客観的に見てあげることで、カウンセリングを受けたときのように自分自身が安心することができるのです。