ありのままに生きるための自己肯定感講座 ~その21 自分を愛せる!自己肯定宣言~
目次
愛を求めるために、すべきこと・注意すべきこと
- 愛されたい、と思う。認められたい、と思う。
- 自分が認められるためには、他人を満たしてあげることが必要だと思う。
自己肯定感が低いと、与えても「独りよがり」
自己肯定が低い人は、自分で自分を満たしてあげることができません。
他人から「頑張ったね」とか「ありがとう」と言われることで、自分は頑張った・自分は認められたと感じられます。
その心地よさがほしいから、自分の本心の欲求は我慢し、他人を満たしてあげようとします。
これは、一見「愛」とか「親切」のように見えますが、実際は「愛されたい」「認められたい」という依存状態です。
また自分の本心の欲求を押さえつけているので、どこまでいっても満たされない気持ちが続き、依存状態からも抜け出せません。
愛が「ありがた迷惑」にならないように
自己肯定感が低いと、他人に何かを与えるにしても、「見返り」「いかに愛してもらえるか」が軸になっています。
この「承認を求める」「愛を求める」状態では、「恩着せがましい」「お節介」「ありがた迷惑」ととられてしまうことも多々。
見返りは得にくくなる一方で、さらに見返りがないということで機嫌が悪くなったり落ち込んだりしてしまいます。
そんな状態を抜け出すためには、やはり自分を自分で認める・愛することが必要。
他人に承認・愛を求める必要がなくなり、そうしてやっと本来の意味で他人を満たす愛情あふれた行動ができるようになるのです。
独りよがりの対人関係を抜け出すために、今すぐにできること
ここまで、自己肯定や感謝の言葉で、自己肯定感を少しずつ高められてきたことでしょう。
しかし、自己肯定感が低いときのクセはなかなか抜けにくく、落ち込んだときはまた愛や承認を求めがち。
そんな自分に気が付いたら、「相手の話をきちんと聞く」ということを意識してみましょう。
反論をしない。
アドバイスをしない。
肯定も否定もしない。
これらはカウンセリングなどでいう傾聴のテクニックを使ったもの。
実は相手を愛する・相手に気持ちを伝えるためにかなり有効な方法です。
自分では「きちんと聞いている」つもりでも、意外とできていません。
自己肯定感が高くても出来ない人はいる
だいたいの人は、他人の話を聞きながら、アドバイスを考えたり、結論を予測したりしています。
これでは「きちんと聞く」ということができているとは言えませんね。
きちんと聞くためには、相手の話を肯定もせず、否定もしません。
そうして聞いてもらえると、「聴いてもらえた」「自分は大切にされている」と思えるもの。
一方で反論や遮りは「その話は聞いてられない」「価値がない」「大切にされていない」と思ってしまいます。
きちんと相手の話を聞くことは、愛情を伝えるためには基本的なことなのです。
自分の愛情を深く実感するために
愛された、自分で自分を愛せたと感じたら、そのときは「今、愛されているな」と心の中で唱えましょう。
この言葉も、潜在意識に自己肯定感を感じさせてくれます。
ポジティブな状況や、自分で自分を愛せていない状況では、少し難しいかもしれません。
そんなときは、愛された経験や自己肯定感が高まった経験を思い出したり、「自分自身を大事にできている」とイメージしたりしても有効です。
自分を愛し、認めてあげることで、他人を愛し、認めてあげられるかどうかも変化してきます。
自分自身を愛せるよう、「愛されている」「大事にしている」という肯定的な言葉で自己肯定感を高めていきましょう。