不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その55 夢を叶えられない・理想にたどり着けない理由~
目次
「成功する自分のイメージ」が実現できない理由
前回は、「好きなことをするべき」「成功した自分をイメージ」がうまくいかない理由をお話ししました。
好きなことをしようとしたとき、親や他人、知人や同僚に否定された経験。
そんな周囲の意見を想像することで、立ち向かうことができなくなっていきます。
だから、他人の意見は他人のもの、と他人依存している状態から自分を切り離す必要があるのです。
今日は、そんな他人の意見に依存しがちな人が恐れがちな「不安」について考えていきます。
理想が実現した ”その先の不安” を恐れている
前回もお話ししたように、理想や夢の実現に立ち向かえない理由は不安です。
仕事ができるようになりたい、成長したいと考えていたとしましょう。
そのとき心の中では、
- 仕事を評価されると、仕事への責任も求められるのではないか。
- もし上司の期待通りの仕事ができなかったらどうしよう。
- 責任を持ったところで、売り上げに貢献できなくなったらどうしよう。
こんな、実現した先の不安を想像していませんか?
実現する前から、そんな不安、実態のない焦り、恐怖を感じることもあるのです。
これらの不安が、他人の意見のほかにあなた自身を足止めする要因です。
それまでに受験や成績などの経験からそんな不安・焦りを感じたことがあれば、実現に向かっていくときにあなたを引き留め「できるようにならないほうがいい」と提案してきます。
実現しない方が幸せ、という判断
意識しないうちに、そんな不安によって制限されていることもあるのではないでしょうか。
無意識というのは、意識している「これをすべき」「すべきでない」と思う気持ちとは別のものです。
本心で思っている「これは心地いい」「これは嫌だ」という感覚が、無意識というものの判断に影響を与えています。
仕事ができるようになりたいという意識がありつつも、本心では「怖い」「不安」だと思っていれば、無意識はそれに影響されます。
「怖い」「不安」という本心のほうが、無意識にとっては強い意思です。
だからそんな不安がある限り、無意識は「仕事が出来ないままの方がいい」という方向に向かっていきます。
無意識にとってはその方が安心だし、「仕事ができるようにならなきゃ」という焦りも感じなくて済みます。
意識している「こうしたい」よりも、その実現過程やその先の不安のほうが、あなたの無意識に大きな影響を与えているということです。
「こうなれたらいいな」を本当に叶えるためには
そんな無意識の自分の不安を解消することも、自分の理想を実現するための方法です。
「こうなりたい」「こうしたい」と望むのならば、感じている不安や恐れを解消するほうが先決です。
これらを解決しない限り、「いや、でもしないほうがいいんじゃないか」と踏みとどまり、「もし失敗したら」と行動の前に思考し恐れ続けます。
実現のための行動に移せないのは、過去の経験での失敗・他人からの否定という体験です。
それらによる不安や恐怖をまずは見つめなおしましょう。
あなたの理想・夢を、叶えるために
計画を立て、自分で努力し頑張った経験、成功させた経験というのが、逆に「こうしたい」を支えるものになります。
「仕事ができるようになりたい」と望むなら、小さなことから計画・努力・成功の体験を重ねることで、不安を解消していく必要があります。
理想や希望が叶わないのは、不安・恐怖から「実現しない方がいい」と思っている無意識があるから。
そして、そのことに自分自身が気づいていないからです。
まずは自分の希望・理想について考え、その行動を阻む本心・無意識を、見つめなおしてみましょう。