不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その60 目の前にある「幸せ」とは~
不運ばかり、と否定的な考え方になる理由
今って何か「不幸」を感じている?
「満足じゃない」ことって、不幸じゃないんだよね。
「幸せ」と感じるのは自分
なにも起きない、という平穏
人は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報のほうを求めやすいものです。
ネガティブな情報を知っておくことで、身の回りに起きる危険を察知するためにそのような防衛機能が備わっています。
「幸せだ」と感じるためにはポジティブな情報が必要なのに、ネガティブな情報のみに振り回されがちなのです。
しかし、身の回りは意外とポジティブにあふれています。
病気をしていない、手が動く、食事がとれる、ネガティブなニュースがない、刺激がない日々も、ポジティブな情報です。
人は病気になって初めて、健康であったことのありがたさを実感します。
同様に今現在のことも、気づかないだけで、当たり前のことではなく「幸せ」なことなのです。
気づかなかった幸せを見つけるのも自分です。
「嫌な気分」を分析する
- (A) 嫌な気分だ。
- (B) 嫌な気分だ。しかし気分転換をして切り替えることができた。
人は、「嫌なもの」を記憶し、防衛しようとします。
だから多くの場合、「嫌な気分だ」というネガティブな情報だけを記憶しています。
そして、気分の切り替えをした、という事実は忘れがち。
「気分が悪い」ことだけにとらわれたり、「気分がいいのが当然」と思っていたりすると、気分転換ができたことは忘れてしまうのです。
気分転換をしていい気分になった、と実感できることも少ないでしょう。
これが世の中の多くの人の「嫌なもの」への反応です。
しかし、そんな「気分が悪い」を自分で克服し「気分がよくなった」ということをちゃんと感じられるようになったら、どうなるでしょうか。
ネガティブだけではなく、ポジティブな部分も実感できるようになったとしたら、人生も明るくなっていくはずですね。
ポジティブを無意識が現実にする、ということ
- 勉強が嫌だ、成績が伸びない、進学先を選べない。
- 仕事・上司が嫌だ、やる気が出ない、成果も出ない。
ネガティブのループとは怖いもので、一度否定的に捉え始めると他のあらゆるものも否定的に捉えていきます。
「やりたくない」「嫌だ」というネガティブだけに焦点が当たり、意欲が低下すれば成績・成果も出ないでしょう。
一方、好きな勉強・好きな仕事であれば、集中力も意欲も高く、長時間やっていても苦にならないし、成績も伸びやすく、伸び悩んでも続けられます。
これが、「無意識が夢を実現する」ということです。
嫌だと思っていれば低下しますし、好きだと思うことをすれば幸せになれるのです。
勉強・仕事、趣味、対人関係、あらゆる環境で、このことが共通でしょう。
でも、すぐにポジティブにはなれない
それでも、すぐにはポジティブにはなれないでしょう。
すぐに身の回りにある小さな幸せを見つけようという気持ちにもなれないことでしょう。
育児・家事、勉強・仕事に、どうしたら肯定的になれるのでしょうか。
これは、肯定的になるクセをつけていくしか解消方法はありません。
小さなことでも、ポジティブを見つけ出す、拾う練習が必要です。
- 「ジュースが美味しかった」
- 「たくさん眠れた」
- 「体調が悪くない」
こういったことから、ポジティブを見つけ出しましょう。
ポジティブを記憶するのに慣れていくことが、あなたを徐々に「常にポジティブ」な状態にしてくれるでしょう。
今からでも試してみてください。
と思うだけじゃなくて、いつかこんな何もない日々だからこそ「幸せ」だと実感できるといいね。
試してみたところで、何か損をするわけではないからね。