長期間のマスク着用で、肌トラブル急増
ここ数か月間、マスク着用が日常になってきています。
最近顔を洗う時、鼻の周りや頬、口周りのざらつきを感じるようになった人もいるのではないでしょうか。
実はマスク着用により、肌トラブルが起き始めたという人は男女ともに増えてきています。
「ニキビじゃないけど、肌に凹凸ができた・・・」ということも。
今回はその原因と、対処方法を紹介します!
男性にも多発! 急増する肌荒れ
摩擦、高温多湿。トラブルが起きやすい
マスクを着用していると、摩擦によりニキビができる可能性が高まります。
これは思春期に多い皮脂性のものとは別で、大人ニキビと呼ばれるもの。
口のまわり、頬などマスクと摩擦が生じる場所に多発します。
高温多湿であることから雑菌が繁殖しやすい環境でもあります。
また摩擦が肌のバリア機能を奪い、乾燥したり、肌荒れ、ただれ、粉を吹いたような状態になってしまうこともあります。
マスク=保湿、だけじゃない!
マスクをしていれば保湿されていて、乾燥とは無縁・・・と思う方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
確かに着用している間は保湿されていますが、マスクを外したときに一気に水分が蒸発し、途端に肌も乾燥します。
「マスクをするから・・・」と保湿ケアをしていないと、マスクを外したときに自力で保湿できないため、肌荒れが悪化します。
どうしたらいい!? 突然の肌トラブルの対処法
これらの肌のトラブルは通常時は起きにくいため、突然のトラブルで驚かれている方もいるでしょう。
適切な保湿、摩擦の軽減といった対処を意識しましょう。
肌のケアをする
高温多湿であることでムレやすく、肌トラブルが増加します。
肌が敏感になっているため、こするように洗顔するのは悪化を招きます。
洗顔料をしっかり泡立て、泡を動かして汚れを取る感覚で洗顔しましょう。
保湿も、こするように行うのではなく優しく、押すような感覚です。
殺菌タイプのニキビ予防商品を使うのではなく、適度な肌バランスを保てる大人ニキビ用の商品を使用しましょう。
地肌のバランスがくずれると、発疹が治りにくくなってしまいます。
メイク落とし、日焼け止め落とし
長時間洗顔していると肌バランスが崩れたり、乾燥したりしてしまいます。
日焼け止めは落としやすいもの、メイクもベースを薄くするなどで対処ができます。
クレンジングは短時間で行えるようオイルタイプのものがよいでしょう。
マスクにより雑菌が繁殖しやすく、ニキビになりやすいという状況でもあるため、ピーリングも週2回程度行うとよいでしょう。
こすれを抑える
摩擦が軽減できる素材のマスクを使用する、マスクと肌の間にティッシュ・コットンをはさむ、といったことで摩擦をおさえましょう。
ただしティッシュでは息苦しい・・・といった声も多くあります。
コットン・ガーゼを使用したり、摩擦が多そうな部位には保湿をいつも以上にしっかりしておく、といった対処が有効です。
一気に蒸発するのを防ぐ
また、定期的にマスクを外し、ムレを抑えるのも有効です。
高温多湿の状態が長く続くと、炎症を悪化させる雑菌が繁殖しやすいだけでなく、地肌の保湿作用も衰えてしまいます。
一時間に一回程度マスクを外し、ティッシュなどで汗をこまめにふきとりましょう。
こするのではなく、抑えるようにして汗を除去します。
食事・睡眠もケアのうち
肌のバランスを整える、ビタミン・ミネラル、保湿をサポートする肉・乳製品などの脂質をとりましょう。
腸の状態は肌バランスにも影響するので、食物繊維もしっかり摂取します。
また在宅勤務が長引き、睡眠時間も変動している人も多いでしょう。
24時までには就寝し、7時間程度の睡眠をとることも、健康な体・肌、活動を行うために必要です。
さらに自粛によるストレスも、睡眠や栄養吸収に影響します。
ストレスの適度な発散も、肌のトラブルを現象させてくれます。
マスクでの肌のトラブルまとめ
ニキビなどの発疹が、マスク着用により増加しています。
このトラブルは、思春期特有の皮脂性のものだけではなく、摩擦・肌バランスの乱れがマスクにより起こりやすくなっているため。
また自粛などによるストレスも、肌トラブルを増加させます。
メイク落とし、洗顔、保湿、摩擦を抑える工夫を適宜していきましょう。
そして症状がひどく、ケアをしてもよくならない場合は皮膚科へ。
マスクが要らなくなったときに、肌荒れが残らないようにケアできるとよいですね。