運動不足でより実感。”マスクが引き起こす頭痛”
- 最近よく、頭痛を感じる・・・片頭痛?
- 頭痛が、今までの痛みと少し違う気がする
- 肩こり、首の痛みが増えた・・・
- 朝は大丈夫なのに、家を出た後から頭痛が・・・
自粛明け、こんな悩みが増えています。
頭痛は急増、せっかく自粛が明けたのに頭痛が続く。
原因は自分ではよくわからない・・・
単なる運動不足? うつ?
それ、もしかしたらマスクの着用によるものかもしれません。
心当たりあるかも? 原因
マスク頭痛にはいくつか原因があります。
思い当たることはありませんか?
息苦しさは、誰でも感じたことがある
これは誰でも感じたことがあるのではないでしょうか。
マスクを外している状態より、着用している状態のほうが息苦しく感じます。
マスクにより密閉されるため、吸い込む空気は、いつもより二酸化炭素が多く、酸素が少ないものになります。
この二酸化炭素というのは血管を膨張させます。
酸欠にもなっていきます。
血流・血圧が上昇し、頭痛、ふらつき、目眩、片頭痛のような症状が出るのです。
暑い、湿気、ムレる。不快感。プチ熱中症
自分の吐いた息が口周りにとどまり続けるため、特に夏は、マスク内は高温多湿になります。
こうして血流がよくなることで片頭痛の症状は悪化します。
酸欠・高温多湿の状態が続き、これは熱中症と同じ条件。
体温調節機能が未発達の子供、高齢者、運動不足の人は、特に気を付けなくてはなりません。
さらに不快感も、体調不良をきたしやすいものです。
冬は暖かくてそれほど気にならなかったマスクですが、夏になると不快感がぐっと高まりますね。
密閉性の高いマスクを選びがちですが、このような弊害も考えなくてはなりません。
ヒモ・ゴムによる耳の痛み、実はこんなに悪影響
またこちらも誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
ゴム紐は耳への負荷が大きいもの。
耳の周りの側頭筋という筋肉への負荷がかかり、そしてさらにその負荷が顎、首、肩へも負担をかけます。
マスク頭痛は、これら筋疲労による緊張型頭痛とも考えられています。
耳の周りだけでなく、押さえつけられているのは頬、鼻といった部分も同様です。
締め付け・押さえつけによる痛み、筋肉の疲労も、大きな原因です。
普段と違う筋肉を使っている!
さらに、そんな筋疲労を補うため、体は普段とは別の筋肉を使おうとします。
耳が痛む、肩こりがする、などが原因です。
これらは自粛による運動不足、テレワーク長期化による肩こりなども関連しています。
椅子への座り方が変わったり、普段とらない姿勢をとったり。
マスクを付けていると、いつもと違う筋肉を使用します。
耳周りなどに筋疲労があれば、補おうと別の姿勢になってやわらげようとします。
とくに運動不足の人など、筋力が足りない人にも多くみられる症状なのです。
マスクにより衰える表情筋も、頭痛の要因!?
ただでさえ自粛により衰えた表情筋。
自分では気にしていなくても、自粛明け、「暗い」「笑顔が不自然」と思われてしまっているかも。
さらにマスクを着用しているため、表情が乏しくてもそんなに気にならない・・・
これも実は頭痛の原因かも。
マスク頭痛だ! と思ったら、マスク内の空気の入れ替えを
基本的には空気の循環が悪いことが原因。
しかし、人前で簡単に着脱するのはちょっと・・・
やはり、少しでもマスクを外す場所・時間を確保するようにしましょう。
そして、何度か深呼吸をして、体内に酸素を取り入れてあげましょう。
人がいないところであればより深く、ゆっくりした深呼吸もできますので、休憩時間は少し足をのばしてもよいかもしれませんね。
また水分補給も忘れずに。
冷却スプレーなどの使用も、不快感を下げるためには有効です。
エアコンも関係している!?
また今夏は換気をしながらのエアコン使用ですので、なかなか室内温度が低くなりません。
エアコンの設定温度をいつもより下げる、扇風機を使用するなどで息苦しさの改善を目指しましょう。
マッサージもかなり効果的
マスク本体、ゴム紐によるしめつけも、頭痛の原因です。
マスクを外したタイミングで、押さえつけられている部分や耳の周りのマッサージをしましょう。
耳を軽くひっぱり、ゆっくりとぐるぐると回してあげることで、コリが少しずつほぐれるでしょう。
首や肩のストレッチも念入りに。
また鼻・頬などの隠れている部分も意外と疲労しています。
表情筋のトレーニングも、筋肉硬化による頭痛を予防してくれるでしょう。
表情筋をきたえて、気分も意欲も高めよう
マスクをしているから気になりにくいですが、自粛により表情筋はかなり衰えています。
表情が乏しいと、周囲に与えるプラスの印象が減るだけでなく、自分の精神面にも悪影響。
しっかり笑う、しっかり表情を作る、ということを意識しましょう。
とくに笑顔はセロトニン分泌を促すためリラックス作用があり、さらに快眠にも導いてくれます。
マスクを外したタイミングや、自宅では表情筋のトレーニングを行いましょう。
衰えた表情筋をとりもどして顔面の血流をよくすることで、コリも予防できるのです。
マスクの選び方にも気を付ける
ただ密閉していればよいというわけではないですね。
そのまま運動をすれば熱中症になってしまう危険性があるのはすでにお気づきでしょう。
自分のサイズ、運動量によってマスクを選ぶ、活動が切り替わるタイミングでマスクも変える、といった対策も有効です。
フィット感があり顔に負担をかけない立体マスク、息苦しくなりにくいガーゼマスクなど、その時々でマスクを変えるのも手です。
最近は衣服メーカーなどからもマスクが出ています。
冷感マスク、息苦しくないマスク、また後頭部にヒモがあるため耳に負担をかけないマスク・・・
マスク頭痛を感じたら、購入を検討してみてもよいでしょう。