自己分析「自分のダメだと思うところ」
自己分析講座
現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。
今日は、自己分析のプログラムで、「自分のダメだと思うところ」についての分析を行いました。
自分のダメだと思うところ
今回の自己分析では、自分自身の嫌いなところやダメだと思うところに目を向けていきます。
しかし、それは決して自己批判のためではありません。
そのような部分があるからダメなのだ、と責めるのではなく、それらのポイントが、いつ、どのように生まれた欠点なのかを考えていきます。
そのために今回は、2つの段階に分けて分析を行いました。
フェーズ1.ダメだと思うところの書き出し
まずは、自分自身の嫌いなところやダメだと思うところの書き出しを行っていきます。
前回のMyキャラ作成で浮かんできたネガティブなポイントがあれば、それも含めるようにしてください。
そうして書き出しができたら、その中で特に「自分がやりたいことを邪魔している」「生きづらくしている」と感じるものにマークをつけていきます。
例えば、「自分から行動することができない」ことによって行きたかったイベントに行けなかったとか、「自分の意見やアイデアが言えない」から話し合いで本当は同意したくなかったことが決まってしまった といった具合です。
フェーズ2.自分のダメだと思うところを「なぜ?」の繰り返しで分析する
書き出しができたら、次にそれらの要素を分析していきます。
マークをつけたものを優先にして、自分がその要素を持っているのはどうしてか、理由を考えてみてください。
そのためには、書き出した要素から「なぜ?」の言葉と共に矢印を引き、その先に理由を書く、という方法を繰り返します。
例)
「自分から行動することができない」→なぜ?→「行動すると失敗するかもしれないから」→なぜ?→「失敗するのが怖いから」→なぜ?→「失敗するとひどい目に合うから」→なぜ?→「自分で考えて動いたら、親に酷く怒られたことがあるから」
このように、「なぜ?」を繰り返していくことで、見えてくるものが2つあります。
1つは「自分を苦しめている思い込み」、もう1つは「自分でダメだと思うところが作られたきっかけ」です。
この例でいうならば、「自分から行動することができない」という問題は、「自分で考えて動いたら、親に酷く怒られた」という過去の経験から作られた「自分で考えて行動すると失敗する」「失敗するとひどい目にあう」という思い込みが原因であったとわかります。
このように、自分自身の「ここがダメ」「これが無ければ」と感じるようなポイントは、過去の出来事をきっかけに作られた”思い込み”が原因となっていることが多くあるのです。
このような思い込みが作られること自体はごく自然なことです。
火に触れてやけどをした動物が以降火を避けるようになったように、心が傷つくような経験をした人は、また同じように傷つくことがないように、思い込みを作ることで自分の身を守ろうとするのです。
しかし、火を避ける動物が様々な火の恩恵を授かることができないように、思い込みによって自分の行動を制限すると、自分が自由に行動する妨げになってしまう場合があります。
リスタートの自己分析講座は、このように自分自身を苦しめている思いこみを見つけ、それを変えていくことで、自分を知るだけでなく、より生きやすい自分に変わっていくことを目指していきます。