繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~ご機嫌取りをやめよう①~
嫌われるのは怖いこと
- 自分の気持ちや考えを正直に言えない。
- 他人の顔色をうかがう。
- 他人からどう見られているのか気になる。
- 嫌われないように、行動を選んでいる。
嫌われたくないという気持ちは、誰もが感じたことがあるもの。
でも、嫌われないための努力は体力が必要で、どうしても疲れてしまいます。
そんな疲れを感じた人のためのメンタルケア方法です。
その「ゴマスリ」本当に必要?
疲れるのは、自分を殺して我慢しているから
嫌われないようにと周囲の目線、他人の顔色を気にしていると、息苦しいもの。
上司から嫌われないように、ご機嫌をとる。
友達から嫌われたくないから、自分の気持ちをぐっと飲みこむ。
先輩から嫌われないように、自分をおさえて行動する。
こうして、自分のやりたいこと、言いたいことを我慢するから疲れるのです。
偽りの自分を相手に見せ続けるのはストレスになるものです。
嫌われないようにと取り繕う必要はないのです。
誰にでも必ず「敵」がいる
どうしてもあなたのことを嫌う人は一定数います。
これは仕方がないことです。
有名人でも、必ず「応援してくれるファン」と「嫌っている人」がいます。
しかしそんな有名人も、自分のことを嫌っている人にアピールすることはありません。
自分を応援してくれるファンを喜ばせるために、活動をしているでしょう。
あなたも同様です。
職場でも、趣味でも、ご近所付き合いでも、一定数「あなたのことを嫌っている人」はいると考えましょう。
しかし、あなたのことを好きで、応援してくれる人は、嫌っている人の数倍います。
さらに、周囲の人のほとんどが、あなたのことを好き嫌いと極端には分けて考えておらず中立で、ほぼあなたを肯定してくれる存在です。
どうしてもうまくやれない人が一定数いるのは事実ですが、実際はごくわずかです。
そんなごく少数の人からも「好かれよう」とエネルギーを注力しようとするから、疲労してしまうのです。
「嫌い」は「好き」にはならない
あなたのことを嫌い続ける、ごくわずかな人たち。
その人たちから好かれようと、顔色をうかがって、ご機嫌を取って、自分の意見を押し殺す。
そんなことをしても、相手はあなたのことを好きになってくれることはまずないでしょう。
もし好きになってくれたとしても、そのためにとてつもない労力がかかります。
相手の感情、考え方は、こちらが変えることができません。
あなた自身、嫌っている相手からいくらご機嫌をとってもらったとしても「好き」には変わりませんね。
あなたがもし「この人から嫌われている」と感じても、その人の気持ちを「好き」に変えるのはとても難しく、とても時間がかかります。
ごく少数の「あなたの否定派」の感情を変えるために、そこまで疲弊する必要はないのです。