繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~相手が言うことを聞いてくれない①~
目次
言った通りにならない! イライラ
- 部下が指示通り動いてくれない。
- 子供に言うことを聞いてほしい。
- 悩みを解決するアドバイスをしたのに、実行してくれない。
職場、家庭、知人・・・
せっかく相手のためを思って言っているのに、相手が言うことを聞いてくれずイライラ・・・
そんな場面はありませんか?
他人が言うことを聞いてくれない理由
言うことを聞いてほしいのは「指示」だから反発に
命令ばかりの上司、口うるさい親、お節介な友達。
そんな存在は悩みの種です。
しかし私たちが「言うことを聞いてほしい」と思っているのは、実はそれに当たります。
相手のためを思って言っていたとしても、相手からすれば命令、指示、叱咤、おせっかい・・・そんなふうにとられてしまうのです。
だから、宿題をやれと言われた子供は反発します。
ああしてこうして、という指示・命令も、部下の疲労、ストレスの原因です。
こうしたほうがいいよ、というアドバイスも、おせっかいや押しつけに見えて、いいものだと思っても取り掛かりにくいのです。
自分は「他人」という認識がない
私たちは「言うことを聞いてほしい」と思いますが、実際に行動するのは他人、相手です。
「こうしたほうがいい」と伝えても、実行するかどうかは相手次第なのです。
実行しないままにして困るのは相手なのに、それを見てこちらがやきもきしても仕方がありません。
強制することもできますが対人関係が悪化しますので、うまい伝え方を探すべきです。
他人から「宿題をやれ」と言われても心地よくはないでしょう。
これが、他人の問題なのに干渉してくることへの反発です。
「言うことを聞いて」「こうしてほしい」要求は、自分と他人をうまくわけられていないことに由来しています。
「言うことを聞かせる」のはストレス
しかしそれに気づかないまま、「こうしてほしい」「言うことを聞いて」が叶わず、イライラします。
ストレスに感じます。
しかし、指示やアドバイスを実行するかどうかは、行動する本人がいかに望んでいるかどうかです。
私たちは、自分の考え・行動は変えることはできますが、他人と過去は変えようがないもの。
「こうしてほしい」と相手に望んでも、相手にとっては過干渉ですので、叶わないどころか反発され対人関係が悪化することも。
変えられないものを変えようとして自らストレスを生んで、イライラしているのです。
イライラしていると気づいたら、行動するのは相手なのだからと自分に言い聞かせましょう。
叶ったあとも他人を動かしたいと望む
「~してほしい」という要求は、際限なく続きます。
その要求が叶ったら、あなたは満足するのでしょうか。
「~してほしい」というのは、自分は行動せず、相手に求めるもの。
相手からしたら見返りを求められているように感じることもあるかもしれません。
お互いのストレスになる「言うことを聞いてくれない」問題。
どのように解決するのがよいのでしょうか。