自分の人生を支配している「思い込み」 ⑯ ~悪い思い込みに繋がる「口グセ」~

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週金曜日に自己分析講座をやっています。

自己分析講座では、「自分を知り、人に説明できるようになること」と、「自分で自分にかけてしまっている『制限』に気づき、苦手を克服すること」の2点を軸に分析を進めています。

ここでは、自分について知り、『制限』から抜け出すために、「思い込み」というものについて考えていきたいと思います。

「どうせ」「でも」「だって」に要注意

あなたには、以下のような口グセがありませんか?

「〇〇さんはそう言いますけど、でも・・・」
「だって、それをやったら上司に文句を言われるじゃないか」
「どうせ自分には無理だから」

もし、これらのような口グセを持っているとしたら、あなたはネガティブな思い込みに支配されてしまっているかもしれません。

「どうせ」「でも」「だって」の3つのワードは、ポジティブなことがあってもそれをネガティブな受け取り方に変換してしまいます。

ウォーレン・バーランドというアメリカの精神科医によれば、自己実現が上手くできない人は、共通して以下のような考え方を持っていることが多いそうです。

・今の状態から抜け出すのは無理だ、無駄な努力だ。
・自分を変えることなんかできるわけがない。
・行き詰った状態こそが現実というもので、そこから抜け出すアプローチなんて役に立たない。
・自分一人ではどうしようもない。
・自分が抱えている問題は、こんな方法では解決できない。

実は、これらの文章はいずれも、文頭に「どうせ」「でも」「だって」のいずれかのワードを入れることができます。

これらのワードが心を縛り付けてしまっているために、思い込みから抜け出すことができなくなってしまっているのです。

厳しい言い方をすれば、この3ワードは、思考の放棄を伴うものです。

「どうせ自分にはできない」と考えたとき、それは分析をして、確証を持って言っているわけではなく、この言葉で思考をストップしてしまっています。

また、上司に叱られたときにとっさに「でもそれは~」と言ってしまったのであれば、何かしらの反論の材料を盾にして、自分の問題について考えるのを放棄してしまっているのです。

思い込みから脱却するためには、意識的にこれらのワードを封印する必要があります。

口グセのようにこれらのワードを使ってしまっているのであれば、普段からそういったワードを使わないように気を付けてみてください。

注意ワード「すみません」

ネガティブな思い込みに繋がる口グセは、「どうせ」「でも」「だって」だけではありません。

特に日本人に多そうな口グセで、注意が必要なのは「すみません」という言葉です。

様々な場面で繰り返し繰り返し謝罪の言葉を口にしていると、だんだんと自分に自信がなくなってきてしまいます。

「周りの人は正しい/素晴らしい人だ。それに対して自分はダメだ」というような構えができあがってしまうと、何かにつけて自分を責めるようになってしまうのです。

「すみません」が口グセになってしまっている人にお勧めしたいのは、「ありがとう」というワードに置き換えることです。

「今日はお越しいただいてすみません」
「子どもの面倒をみてもらってすみません」

というところを、

「今日はお越しいただいてありがとうございます」
「子供の面倒をみてくれてありがとう」

に置き換えることができれば、相手のことも自分のことも認められるようになり、生きやすくなっていきますよ!

 

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