繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~家族のトラブル③~
家庭内で、こんなお悩みありませんか?
- 親のお節介にうんざり。
- 自分のことは自分で決めれる年齢なのに、干渉してくる。
- 親から自立できない、親の助言がないと決断できない。
- 親のアドバイスに反発してしまう。
最近メンタルヘルスの業界ではもちろん、一般的にも広く知られるようになった「毒親」。
正式な医学用語ではありませんが、精神に大きな影響を与えるものとして認識されています。
過干渉すぎて子供が自立できない、
暴力やネグレクトなどの手段で子供を支配する、
など子供への精神的な影響はもちろん、子供の今後の人生にも大きな影響を与えます。
毒親って、知ってますか?
毒親とは
暴力などの手段に出る親もいれば、言葉や心理で子供を支配する親もいます。
過干渉はもちろん、
何があっても擁護・肯定の言葉で子供を守る、逆に親の大変さを押し付け責任を感じさせる、
などで子供が親を離れないように誘導する場合もあります。
しかし毒親も悪気があるわけではなく、子供を守るために正しいことをしていると信じています。
そのため行為はエスカレートしがちで、
自分の意思に反した結果になりそうだと感じるととたんに支配を強めます。
反論や説得は「愛情が届いていない」と受け取られるうえ、「子供が離れる」という危機感から、逆に支配を強めてしまうでしょう。
暴力があるパターンも、暴力が悪化してしまうでしょう。
毒親のもとで育つと
親からの支配が強すぎれば、
子供は人の顔色を気にしすぎたり、逆に暴力で支配しようとしたりするなど、対人関係が歪んだまま育ちます。
親から否定の言葉ばかり浴びて育つと、
誰のことも信用できず、自分を愛することも出来ず、こもりがちになることもあります。
子供が自立できないばかりでなく、
親と子の共依存から他者との関係が築きにくく、対人関係の問題も抱え、精神疾患を患いやすくなります。
調査結果では離婚率も高く、また毒親のもとで育つと自分が家庭を持ったときに自分も毒親になりやすいという傾向もあります。
もし毒親だと気づいたら
もし自分や親が毒親だと気づいたら、親子間には距離が必要です。
親が子を手放したくないのは当然ですが、その思いが強すぎるため、過保護になって子供が自立できなくなります。
お金のこと、家事のことをしなくてもいい実家では、子供が親に依存をしてしまう共依存も発生しています。
親の過保護から抜け出せずにいると、自分のことを自分で決められない子供に育ってしまうのです。
進学や就職を機に、実家からできるだけ距離の遠いところで自立し、支援もできるだけ受け取らないようにすることが、共依存から抜け出すための最適な方法です。
また、親の支配だけがこの世の全てではありません。
親のような考え方もあるが、他の考えもあることを覚えておきましょう。
よく子供を否定することで支配しようとする毒親もいますが、自分を責めないようにしましょう。
そして、家族だけが人間関係ではないということも念頭に置いておきましょう。
今いる家族とより、友達やあなたが新しく築く家庭と過ごす時間のほうが長くなります。
家の外の人間関係を、より大切にしましょう。