ワンランク上の感情ケア ~その14 原因から距離をおく~
目次
落ち込む原因から距離をとる!
- ネガティブ。落ち込みやすい。
- ひとつ失敗すると、成功体験があっても見えなくなる。
- ネガティブのループに入って、抜け出せない。
- 一度失敗すると、あれもこれもと不安になる。
過去のこと、自分のこと全てを「だめだった」と考えてしまう落ち込み。
未来に向かっていく元気もなくなってしまいます。
もし、自分が落ち込んでいると気づけたら、どん底から抜け出す方法があります。
自分が落ち込んでいることに気が付けたら
悔やんでいる、ということを客観視
あれもだめ、これもだめ、うまくいくわけがない・・・
過去の自責、未来の悲観をしていると、ついつい「今」「現在」の自分が見えなくなります。
これが落ち込みから抜け出せない理由。
そして、考えるのをやめようとするほど、うまくいきません。
忘れよう、やめよう、と考えるほど、脳は意識していしまうのです。
落ち込んでいる、気分が思い、自分が自責や悲観にとらわれている、と感じたら、「今」の自分を見つめましょう。
「今」の自分は、過去のことを考えている。
「今」の自分は、未来でもうまくいくわけないと思っている。
まずはそんなふうに「今」現在自分が何をしているか、どう考えているか、といったところに視点を置き換えましょう。
今の自分を客観視するために
反芻思考に気が付くことができたら、そのまま自分を客観視してみましょう。
いわゆるマインドフルネスと呼ばれるもの。
私は今、やらなきゃよかった、と後悔している。
私は今、ああしていればよかった、と考えている。
こんな風に、自分が今考えていたことを「私は今~~している」という表現で表してみましょう。
やらなきゃよかった、ああしていればよかった、という後悔の反芻思考から距離を置きます。
客観視するためには数字が大事
また、その落ち込みの強さを数値化するのも客観視に役立ちます。
今年一番の落ち込みだ、人生で言ったら何番目?
前回落ち込んだのは1000円分、今回は500円分くらいか?
数字で考えると、後悔の反芻から自然と距離をとることができます。
自己分析にも役立つ
一番のおすすめは、書き出してみること。
落ち込んでいる、こういう指摘を受けたから。
以前こういう指摘をされたのを思い出したから。
どんどん書き出してみましょう。
過去、未来を際限なく脳内で考えている状態より、はるかに現実を見つめることができます。
全否定じゃないということに気付く
親からの指摘、上司からの叱責。
そういったことが思い出してしまうトリガーになっているのなら、その人物と距離をおくのも手です。
そして、その指摘はあなたのことを全否定しているわけではないということを改めて受け入れましょう。
あの行動が怒られただけ、あの失敗を怒られただけ。
だからそこを直すだけでいい、そこだけに気を付ける、それだけでいい。
そんなふうに思いなおせるのが一番よいことです。
心に余裕が持てる
しかし、たまにあなたのことを全否定してくる人物もいます。
それは、その人物が、他人を指摘し改善させるのが下手なのです。
そしてそれにも理由があり、その人自身に心の余裕がないからです。
親が金銭的に困っていたから余裕がなかった。
上司も仕事が立て込んでいて余裕がなかった。
そんなことも考えられるでしょう。
これも、反芻思考から距離をおくことで見えてくるものです。