繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~仕事の辛い期間を乗り切る~

新しい環境がツライ! 職場が嫌になったとき

  • 仕事が楽しくない、辛い、面白さを感じられない。
  • 楽しそうに働いている人がうらやましい。
  • 辞めたい、転職したい。

仕事を始めたらほぼ確実に直面する 「仕事が嫌」 「仕事が辛い」 といった悩み。

新しいことをたくさん覚えなきゃいけない。

指示ばかりで、好きにできない。

対人関係、配慮が難しい。

そう感じたら、ちゃんとステップを踏めるよう、自分を誘導してあげるとよいでしょう。

いきなり最高難易度は無理! ステップをたどる

仕事のステップ、守破離とは

武道、芸能の世界でよく使われる「守破離(しゅはり)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

何かを学ぶ、仕事に取り組む、といった姿勢の、変化の過程を表したものです。

「守」とは、まず師匠の教え・型に忠実に習い、ものごとの基礎を固めるという期間。

次に至る「破」とは、学んだ基礎を守りつつ、経験・鍛錬を積み重ね、自分のものにしようとする期間。

「離」にいたって始めて、師匠・型を離れ、自己流・自分の研究で独自の「型」を作る段階です。

これはどんな仕事にもあてはまります。

社会人の「守」

会社で教わったことを確実に覚えるのが最初の修業期間。社会人の基礎を完成させ、またその会社で必要となる知識を、先輩・上司から吸収します。

いくら社外のことを知っていても、その会社での基礎知識が不十分だと、その会社にあった提案ではなく的外れな提案となってしまうでしょう。

社会人の「破」

次に、先輩を真似したり、お客様など社外の意見をもとにしたりと、少しずつ勉強のチャンネルが増えます。

基礎があるからこそ、方針にそった学習方法が見出せるのです。

社会人の「離」

そうした修業を経て、やっと後輩や新人がついてきます。

基礎が完璧だからこそ、修業してきた成果を活かした自己流の方法が完成し、改善案・効率化案、自分なりのアイディア、指針が生まれてきます。

この段階にくれば、仕事でも自分の意思を実現することができ、やりがいや楽しさが湧き出てくるのです。

いきなり「離」、「全て自己流」は無理

まったく基礎ができていない後輩に、難しい仕事は任せられません。

あなたが部活・会社の先輩だったとして、新人が「ルールには従わない、独自のマニュアルにも興味がない」と言い切ったとしたらどうでしょうか。

暗黙の了解を知ることなく、いきなり野放しになってしまう・・・

トラブルのもとにしかなりませんね。

基礎知識・基礎体力がないうちは仕事を任せられるわけがなく、守破離を踏んで少しずつ難しいことを頼めるようになります。

だから先輩や上司は、新人にはしっかり覚えてほしい、基礎を叩き込んでほしい、見て学んでほしい、と願うわけです。

「自己流」は、自分の思うままにチャレンジできることから楽しいもの。

しかしいきなり「自己流」を目指すのではなく、基礎を固めるという段階が必須であり、しかもそれが「自己流」を実現するための最短ルートなのです。

 

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