自己分析「肯定感を得るための4つのステップ」

自己分析講座

現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。

今回は、以前にやって基本的構えの修正のため、自己肯定感を持つための方法についてです。

基本的構えを修正する

以前の記事で、「私はNG」か「あなたはNG」のどちらか、あるいは両方を持ってしまっていることによる対人関係への悪影響についてお伝えしました。

基本的構えの中で目指していきたいのは、「私もOK、あなたもOK」の構えです。

この構えを得るために重要なのが、「肯定感」です。

以前の記事でもお伝えした通り、誰であれ本当に求めているのは”愛情”や”承認”といった、自分を肯定してくれる感情です。

こういった感情が得られないときに、ネガティブなものであっても交流を持ちたいと、関係を壊してしまうようなコミュニケーションが生まれてしまうのです。

相手を認めて自分も認められること。

相手を褒めて、自分も褒めてもらうこと。

そういったコミュニケーションを繰り返すことで、「私もOK、あなたもOK」の構えが作られていくのです。

肯定感を得るための4つのステップ

では、肯定感を得るためにはどのようにしていけば良いのでしょうか。

4つのステップに分けて紹介していきます。

ステップ1:まずは相手を認める

人は、自分に関心を持っている人や自分のことを認めている人に対して好意的な印象を持ちます。

そして、関心を持ってくれている人に対して反対に自分も関心を持つようになっていくのです。

逆に言えば、他者のことを認めていない人は、周囲から肯定してもらうこともできません。

そのため、周囲から肯定してもらうためには、まずは自分が周囲の人のことを肯定することが大切です。

とはいえ、何か特別なことをしなければいけないというわけではありません。

出会ったときに挨拶をする。ちょっとした世間話をする。

友人関係なら一緒に遊びに行ったり、ときには悩みの相談に乗ったりする。

これらはすべて、他者を認め、肯定することに繋がっているのです。

ステップ2:肯定を相手に求める

他者から肯定を受け取るために、それを相手に求めるのは決して悪いことではありません。

と言っても、誰かに会う度に「ほめてください」と言いなさい、というわけではありません。

重要なのは、「知らないことを肯定することはできない」ということです。

例えば、あなたが頑張って良い結果を残した仕事があったとします。

同じ会社で近くで働いている人はそのことを知っているかもしれませんが、家族や友人はそのことを知りません。

当然の話ですが、この仕事を知らない人からこのことについて褒めてもらうことはできません。

しかし、雑談の中で「こんなプロジェクトで予想外の売り上げを達成したんだよ」と伝えたら、肯定的な反応をしてくれる人もいるのではないでしょうか。

自分のうまくいったことを人に話すのは自慢話のようで気が引ける、という方もいるかもしれませんが、肯定を得るために他者に伝えるというのは実は大切なプロセスなのです。

ステップ3:自分で自分に与える

自分の価値は、他者からの評価だけで決まるわけではありません。

自分のいいところ、頑張ったこと、成功したことなどを自分で認め、喜ぶ「自己肯定感」も大切です。

他者からの評価だけに依存してしまうと、「他の人がどう感じたか」によってしか自分の価値を測れなくなってしまいます。

しかし、自分と他者では価値観が違うため、思った様に評価が得られず辛い気持ちになってしまうことも多々あります。

自分で自分のことを認められていれば、例え誰かから否定的な評価を受けたとしても落ち込まずに、「この人の価値観にはあわなかったのだな」と冷静に受け止めることができるようになります。

ステップ4:受け取る言葉を適切に選ぶ

日本には”謙遜”という文化があります。

誰かに褒められたとき、「いえいえ、そんなことないですよ」と答えるのは悪いことではありません。

しかし、謙遜するあまり、相手からのほめ言葉を最後まで受け取らないというのなら話は変わってきます。

せっかく誰かが認めてくれたとしても、それを自分が「そんなことはない」と否定してしまったら、肯定感を得ることはできません。

最初は謙遜したとしても、「ありがとう」とちゃんと受け止めるようにしましょう。

反対に、否定的な言葉をかけられたとき、「これはダメなものなんだ」とそのまま鵜呑みにして落ち込んではいませんか?

他者からの評価は、あくまで「その人の考え」でしかありません。

否定的な評価を受けたとしたら、落ち込んだり否定するのではなく、「この人の価値観には合わなかったのだな」と受け止めればよいのです。

その上で、「どうすれば良くなると思いますか?」と聞いたら、もっと良い成果を出すための材料になるかもしれませんよ。

 

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