自分の人生を支配している「思い込み」 ⑳ ~「性格は変わらない」という思い込み~

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週金曜日に自己分析講座をやっています。

自己分析講座では、「自分を知り、人に説明できるようになること」と、「自分で自分にかけてしまっている『制限』に気づき、苦手を克服すること」の2点を軸に分析を進めています。

ここでは、自分について知り、『制限』から抜け出すために、「思い込み」というものについて考えていきたいと思います。

「性格は変わらない」という思い込み

ここまでの思い込みについての記事で紹介してきた通り、性格というものはすべてが遺伝で決まっているわけではなく、環境によって作られた思い込みが積み重なることで作られていくものです。

例えば、「引っ込み思案で、初めて会う人に対して自分の意見を伝えることができない」という人でも、そういった場面で物理的は物理的に喋れないというわけではないですよね。

「ここで自分の意見を伝えると嫌われてしまうのではないか」といった、過去の経験から作られた思い込みによって、「自分の意見を伝えない」ことを”選択している”というのがその実態です。

言ってみれば、これは過去の少ない経験から、このパターンではいつもそうなるのだという”極端な一般化”の歪みが起きている状態なのです。

こうして自分は○○という性格だという思い込みが作られ、それと自分がこうありたいと考える理想の性格との間にギャップがあればあるほど、「変われるはずがない」という決めつけをしてしまうのです。

思い込みが環境によって作られるということは、環境が大きく変わるタイミングは、行動パターンを変える大きなチャンスです。

「高校デビュー」や「大学デビュー」という言葉がありますよね。

これは、通う学校が変わり、周囲を取り巻く人間関係がリセットされるタイミングでそれまでの自分とは違う言動を心がけていく、といったものですが、まさしくこれは環境が変化するタイミングを利用して行動パターンを変化させるという良い方法です。

これまでとは違う生き方をしてみて、その生き方でも生活が可能であると感じられれば、元々持っていた「こういうときはこうする」というパターンが1つではなくなり、より柔軟に生きられるようになるのです。

大切なことは、「性格は変わらない」という思い込みを「性格は変えることができる」という信念に置き換えていくこと。

自分を追い込んでしまう行動パターンを見直し、より生きやすい考え方ができるように少しずつ切り替えていきましょう。

 

restart_banner