繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~眠れない!③~

みんな困ってる! でも無視しちゃいけない「眠り」について

  • なんだかわからないけど、眠れない。
  • 朝スッキリ目覚めたい。
  • 目が覚めたとき、もっと寝たいと思う。
  • 寝つきが悪い。

日本人の半数以上が抱えている、睡眠のトラブル、お悩み。

睡眠の問題は、実はとても一般的なもの。

しかし、放っておくと一番健康によくないのも、睡眠トラブル。

「みんな困ってても平気だし・・・」と無視していると、のちのち大変なことになるのです。

眠りトラブル、放っておくと・・・


よく眠れている人と、そうでない人。

若いうちは少しくらい眠れていなくても元気、と思うかもしれませんが、そのNG睡眠を続けていると、

リスクが積み重なって中年期以降に生活習慣病にぐっと罹患しやすくなります。

生活習慣病だけではなく、心臓や血管の病気、脳梗塞・脳卒中・心筋梗塞といった病気や、認知症、

さらに心の病、突然死などの可能性も高くなります。

医師の中でも、喫煙よりも睡眠の問題のほうが健康への悪影響が大きい、という人も多いくらいなのです。

上手に眠れないのは体からの「限界!」のサイン

もともと、私たちの体は、問題が無ければ正常に眠れるようにできています。

この眠りという機能がうまく働いていないということは、何か問題があるということ。

不摂生をしていたり、生活リズムが崩れていたり、ストレスが重なっていたり・・・

そのような問題を放置していると、身体が心を、心が体を心配するようになっています。

その結果が睡眠のトラブルです。

体や心からの、限界が近い、というサインなのです。

眠りによって維持される私たちの心身

なぜそんなに眠りが大切なのかというと、眠りが私たちの体を維持してくれているからです。

三代欲求のひとつであるように、必要なものなのです。

具体的には、1日の疲れを回復する働き、疲労した細胞を修復する働き、

頭の中の情報の整理・整頓、

免疫をあげる働き・・・

こういった機能があるため、眠りは体にとって必要なものなのです。

眠りが上手にできていないということは体や心の「もう限界」のサインであり、

それを放置しておくことは健康への影響が大きいのは当然なのです。

眠れない一大要因は考え事

眠れないとき、多くはストレスや考え事が原因。

床についてから考え事が始まってしまい、寝付けなくなったことは誰にでもあるでしょう。

眠りにつく前に、ネガティブなことを考えてしまう人が多いようです。

心配事、学校や会社での出来事、失敗したこと、「あの人の言葉の意味は・・・」

イライラしたこと、顔色をうかがってしまったこと・・・

これらのことを入眠前に考えてしまうと、心と体のリラックスが阻害されます。

寝つきが悪くなり、眠りも浅くなるのです。

明るくなれることを考えるのもNG!?

では、逆にポジティブなことを考えたら、入眠前は効果があるのでしょうか?

楽しみにしているイベント、ゲームのこと、テレビのこと、SNSのこと・・・

「友達に会ったらこう言おう」、明日食べたいもの・・・

これらは「遠足の前日に眠れなくなる」現象と同様、

交感神経が優位になってしまうため、入眠前に考えるべきことではないのです。

「眠れない」「眠りが浅い」を自力で解決するには

これらの考え事が入眠前に発生するのは、リラックスできていないから。

入眠前は、心と体をゆっくり落ち着けて、副交感神経を優位にしてあげる必要があります。

ヨガをする、ストレッチをする、ヒーリングミュージックを聞く、など、心と体のリラックス、脱力している状態が必要なのです。

しかし、睡眠の問題で悩む人の多くは、入眠前にこれらのリラックス状態をとることができません。

忙しいと、入眠前にリラックスの時間をとることが難しくなりますが、それでは睡眠の質を下げてしまいますし、何よりそのままだと過労や心筋梗塞などのリスクが高まるでしょう。

寝る前に時間をとって、リラックス状態を作りましょう。

副交感神経を優位にしてから床に就くと、入眠がスムーズになり、眠りの質も高まります。

眠りのトラブルを解決するには、眠りの前の習慣、ひいては生活習慣を改善すべきなのです。

 

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