コミュニケーション「自分の長所について」/認知行動療法講座「メリット・デメリット分析」

コミュニケーションプログラム「自分の長所について」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「自分の長所について」
あなたの長所はなんですか?と面接の場面では定番ですね!
相手に自身の事を理解してもらうためや自己理解する事によって自身の能力を生かしてお仕事する事が出来るかもしれません。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 積極的に手を上げる
- 創作意欲が高い
- 少数派の意見をしっかり尊重する
- 時間を守ること
認知行動療法講座
前回は、早期不適応スキーマについて、エリアごとに含まれるスキーマを紹介しました。
今回は、スキーマを修正する方法のひとつとして「メリット・デメリット分析」を紹介します。
メリット・デメリット分析
スキーマを修正する方法については、以前にも複数の方法を紹介しました。
今回は、そのような方法のひとつとして「メリット・デメリット分析」を紹介し、実際に挑戦してもらいました。
スキーマは、幼いころから形成され、長年当たり前の前提として抱えてきたものです。
そのスキーマが自分にとってメリットのみをもたらすものであれば良いのですが、もしも普段の生活で生きづらさを感じているのであれば、スキーマの中に自分にとってのデメリットとなる部分が含まれていることが原因であると考えられます。
一方で、デメリットしかないスキーマというものもまた存在しません。
前回までで紹介した早期不適応スキーマが自分が傷つくのを守るために小さい頃に作られていたように、スキーマはすべて、それが「自分のためになる」理由があって作られるものなのです。
メリット・デメリット分析は、そのスキーマを持っていることによるメリットとデメリットを分析するというものです。
以下の手順で進めて行きます。
① 分析したいスキーマを決める
② そのスキーマを持っていることによるメリットとデメリットをそれぞれ書き出す
③ メリットを残したままデメリットがなくなるような新しい考え方を探す
一つ例を出してみましょう。
スキーマ「すべてを完璧にこなさないといけない」
メリット
・職場でも家庭でもあらゆることに手を抜かず、良い結果を出すことに繋がる。
・周囲から「優秀な人」「努力家」などの評価を得られる。
デメリット
・すべてを完璧にこなすことは現実には不可能なので、常に自分を責め、落ち込むことになる。
・一日のうち、リラックスして過ごせる時間がまったくなくなる。
・他人にも完璧を求めてしまう。同僚や夫がだらだらしているのを見ると、「自分はがんばっているのに」と腹が立つ。
・いつもピリピリし、他人のミスにも不寛容になるので、「近寄りがたい人」と思われてしまう。
新しいスキーマ
完璧な人間などいない。よい結果を出すのに越したことはないが、ときには失敗したり、中くらいの結果であったりしてもかまわない。
それによって、私の価値が下がることはない。