休日プログラム「認知の歪みチェック②」

休日プログラム

本日土曜日は、就労移行支援事業所 リスタートの開所日です。

今日の課題は、以前にもやった「認知の歪み」を見つける練習の続きです。

認知の歪みチェック

この課題では、特定のシーンを例にして、そこで浮かんだ自動思考の例に含まれている認知の歪みを探していきます。

また、認知の歪みを含まない考え方はどのようなものになるのかについても考えていきましょう。

シーン:仕事が忙しくて大変

リーダーとして担当している案件で先方都合のトラブルが発生。
残業しながらチームで対応に追われているなか、同僚たちはみんな帰宅し始めて・・・。

自動思考A「私の力が足りなかったからこんなことになったんだ・・・」
感情:困惑、パニック

自動思考B「私たちはこんなに頑張っているのに。少しは手伝ってくれてもいいじゃないか」
感情:イライラ、怒り

自動思考C「私には荷が重い仕事だったんだ。もう、これで人生終わりだ」
感情:絶望、失望

さて、それぞれの自動思考について考えてみましょう。

自動思考A

忙しくなったのは先方都合であり、自分ではどうしようもないのに、リーダーというだけですべての非が自分にあるかのように受け取ってしまっています。

「自己関連付け」の認知の歪みによる考え方ということができるでしょう。

自動思考B

自分がつらい状況だと周囲の人たちがうらやましくてイライラしてしまい、「こういうときは手伝うべきだ」というルールを相手に課してしまっている。

このような、自分のルールを適用して他の人の行いに腹を立てる状態は、「べき思考」によるものです。

自動思考C

トラブルによって自分に自信をなくしてしまい、「今後の自分の人生には良いことがない」と決めつけてしまっています。

わかりようがない未来のことを悪く予想し決めつけてしまうのは、「結論の飛躍」のひとつ、「先読みの誤り」です。

認知の歪みを含まない考え方の例

「起きてしまったことはしょうがない。残ってくれている仲間もいるし、いまできることを進めよう!」

自分が忙しいときは心に余裕がなくなってしまうので、相手都合のトラブルなのに自分のせいと思い込んだり、手伝ってくれない他部署の人たちが気になったりしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、それではイライラや焦り、不安といったネガティブな感情に心が支配されてしまいます。

まずは冷静に、トラブルの解消だけに目を向けて行動すると捉え方も変わってきます。

今回のトラブルは先方の都合。他の人たちにだって、それぞれの仕事があると考えて、いま目の前のことに集中すると落ち込みが軽減されるはずですよ。