コミュニケーション「3年後の生活」/認知行動療法講座「10種類の認知の歪み」
コミュニケーションプログラム「3年後の生活」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「3年後どんな生活を送っていたいですか?」
本日のコミュニケーションプログラムでは上記のテーマで利用者さんに発表してもらいました!
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 無事に軽作業やデスクワークに就職していて趣味のゲームなど楽しんで過ごしたい。
- 定職について友人や恋人が居て旅行などに行きたい。
- やりたい仕事に就いて一人暮らしをしたり充実した毎日を送りたい。
- 娘が大学に行っていて自立していたら夫婦で旅行に行きたい。
働く事のイメージが出来ていたり、目標がしっかりあったりと皆さん近い将来のビジョンが明確に見えていて良かったですね!!
3年後は長いようであっという間に来ます。
目標に向かって全力で一歩一歩リスタートで進んでいきましょう!
認知行動療法講座
前回は、コラム法の最初の3つのコラムを用いて、自動思考を見つける方法について紹介しました。
今回は、見つけた自動思考をチェックして、「認知の歪み」を探していきます。
10種類の認知の歪み
前回、コラム法の最初の3つのコラムを用いて、自動思考を見つける方法について紹介しました。
今回は、自動思考をチェックするために、10種類の認知の歪みを紹介していきます。
①白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
例)すべての仕事で良い結果を出さねばならない。1つでも失敗があれば、他が成功していたとしても、全て失敗したも同然なのだ
例)少しでも幼稚であれば大人とは言えない
②極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
例)あるひとつのプロジェクトが思ったように進まないと、自分はいつも失敗すると考える。
③心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
目の前にキレイな景色が広がっていても、ほんの小さなゴミが落ちていたら、それしか目に入らなくなる状態。
例)今までの人生の中で、いい思い出なんて一つも無い
④マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
例)仕事で大きな成果を上げても『過去の失敗の償いに過ぎない』と落ち込む。
例)道に落ちているゴミを片付けても『わたしは腐った偽善者だ』と自己卑下する。
⑤結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
例)上司に挨拶をされなかったことで、自分は嫌われていると考えて憂鬱になる。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
例)「わたしは一生不幸だ」
例)「わたしは永遠に孤独だ」
⑥過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
あるいは他人の場合はその逆に考える。
例)人とうまく話せた時のことは忘れ、話せなかった時のことばかり覚えている。
例)自分が失敗したら「自分は無能だ」と考えるが、他人の失敗は「そんな失敗大したことないさ」と励ます。
⑦情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
例)「自分は生きている価値がないと感じる。だから本当に生きている価値のない人間だ」
例)「これをやりとげる自信がない。だからきっとやりとげられないにちがいない」
⑧べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
自分で考えた基準を絶対のものとして考える。
例)「上司なんだからもっと大人らしい行動をするべきだ」
例)「人は人と関わらなければ生きていけない。だから、人に感謝すべき」
⑨レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
例)私はダメ人間だからいつも失敗するのだ。
⑩自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。
例)子供が問題を起こすとすべて自分の育て方が悪かったのだと強く自分を攻める
例)プロジェクトの失敗はみんなには責任がない、わたしが全部悪いんだ