就活SST「選択理論の実践③ 同期が先に出世してしまい、悩んでいる」
新聞読解「出勤減へ「週休3日」の損得」
以下、記事の要約です。
新型コロナウィルス対策で出勤を減らす措置として週休3日制の導入案が浮上してきた。
自民党は柔軟な勤務体系は女性の働きやすさにもつながるとみて検討を始めた。
経済効果は消費拡大と所得減少の2つの面があり、経済成長と両立させるには企業の生産性向上が不可欠となる。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- まずは公務員が率先してやってほしい。
- 人手不足の業界もある中で無謀だと感じた。
- 給料が下がったら困る。
- 子育て中の女性には助かると思った。
余暇が増えるのは嬉しいことですが、無理のない導入を考えていかなければいけないですね!
就活SST
前回は、「職場に馴染むことができない」という場面について選択理論を用いて考えました。
今回は、「同期が先に出世してしまい、悩んでいる」という場面について考えていきます。
選択理論の実践③
これまでの2つのパターンでは、「自らがどのように行動するのか」に焦点を当てて解決を目指しました。
今回は、行動ではなく、思考を切り替えることに注目するパターンを紹介します。
Case3:同期が先に出世していく
Uさんは、Web広告やWebサービスを提供するIT系企業で営業の仕事をしています。
ベンチャー気質の残る企業で、昇進昇格は成果によるところが大きく、数年で課長になることも可能な制度をとっています。
Uさんも、実力次第で出世できることに魅力を感じて入社しました。
Uさんが新卒で入社して5年経ち、ちらほらと主任、係長と出世する同期が現れ始めました。
Uさんはそれに対して焦りを感じ、自分にはこの会社で価値がないのではないかという考えが頭をもたげています。
もしもあなたがUさんだとしたら、選択理論を使ってどのように考えることで、モチベーションを保って働き続けることができるでしょうか。
選択理論で考える
今回のポイントは以下の3点です。
①:Uさんの満たされていない欲求を把握すること
②:欲求が満たされない原因となっている考え方に気づくこと。
③:焦点を変えることで、欲求を満たせるようにすること。
①:満たされていない欲求
このケースにおいて満たされていない欲求は、力の欲求であると考えられます。
他者と自分を比較してしまうことによって、劣等感を感じてしまい、欲求充足が阻害されてしまっているようです。
②:欲求が満たされない原因となる考え方
今回、欲求が満たせていない原因は、実はUさんの考え方にあります。
「自分には価値がないのではないか」というのは、Uさんの主観によるものです。
同期が先に出世していくというのは客観的事実かもしれませんが、「価値がない」ということと同義ではありません。
他人に焦点を当ててわかるのは、その人と自分を比べてどちらのほうが劣っているか、優れているかという主観的な事実でしかありません。
しかし他人の能力は自分の力ではコントロールできないため、ここに焦点を向けていても、自分にはどうしようもないままに焦りや不安を感じてしまうだけなのです。
③:焦点を変える
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という言葉を覚えておりますでしょうか。
他者と比較をするのではなく、自分自身の未来に焦点を向けることが、行為と思考をコントロールするコツです。
他者と比べてどうかではなく、これまでにやってきたことや、5年前と今の自分を比較して、身についたスキルやできるようになったことに目を向けてみてください。
自分がなりたい姿を見据え、そのために実行に移せるようなプランを用意することで、自分自身を効果的にコントロールできるはずです。