「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。
相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。
あなたはどのくらい知っていますか?
リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!
ケース① 相手に物を渡す時
K君は、先輩から相手に物を渡す時の注意事項を教えてもらいました。
次の中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- カッターやハサミは、刃先を自分側に向けて渡す。
- クリップや消しゴムなどの小さなものは、片手で渡す。
- ボールペンは、ペン先を自分側に向けて渡す。
- 書類は、相手が文字を読める向きにして渡す。
- 手土産の菓子折りなどは、手提げの袋から出して渡す。
ケース② いろいろビジネス用語
K君は、社会に出てからよく耳にする用語をまとめてみました。
次の中から、「 」内の用字が正しいものをひとつ選んでみましょう。
- 手紙の書きだしの決まり文句は「拝敬」
- 会社内で職務や地位が変わることは「人事移動」
- ビジネス文書で使う、一般的な用紙のサイズは「A4番」
- 就職試験で行われるのは「適性検査」
- 製造部全員で祝いを贈る時の祝儀袋の差出人名は「製造部一堂」
ケース③ 上司が知らない人と…
そしたら、係長が知らない人と一緒に食事してたんだよ…。
こういう時って、あいさつしに行った方がよかったのかなぁ?
そういう場合は…。
K君は、昼休みに同僚のM君と近くの喫茶店へ入ったところ、係長が知らない人と一緒に食事をしていました。
K君たちの席は、係長から少し離れています。
このような場合、K君はどのようにするのがよいでしょうか。
次の中から、適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 係長と目が合ったら軽く会釈するが、合わなかったら特に何もしないのがよい。
- 係長と目を合わせないようにし、目が合ってしまっても無視するのがよい。
- 係長のところに2人で行き、同席の人に断って、係長に他部署の同僚だと紹介するのがよい。
- 係長のところに自分だけ行き、同席の人は取引先かとたずね、そうであればあいさつするのがよい。
- 自分の席のところに立ち、係長の同席の人に向かって、係長の部下だと言ってあいさつするのがよい。
回答・解説
人に物を渡す渡す時は、両手でするのが基本のマナー。ただし、小さい物で、片手で持った方が相手が受け取りやすい時は、もう一方の手を添えて、両手の形にします。小さな物は片手で、というのは不適当ということになります。
それぞれの正しい用字は、
A.「拝敬」=「拝啓」
B.「人事移動」=「人事異動」
C.「A4番」=「A4判」
E.「製造部一堂」=「製造部一同」
A.係長と目が合ったら軽く会釈するが、合わなかったら特に何もしないのがよい。:YES
K君の知らない人と、係長が先に食事をしていたというシーンです。係長のご家族なのか、プライベートな知り合いなのか、取引先の方なのか、この時点では分かりません。どのみちK君は知らない人で関係がないのだから、この場合は、知らぬふりをしていてもよい場面です。ただし、係長は上司なのだかで、目が合ったら会釈するのが適当な対応と言えます。
B.係長と目を合わせないようにし、目が合ってしまっても無視するのがよい。:NG
K君と関係ない人と会っていても、係長が上司であることに変わりはありません。目が合ったのに無視をするというのは、上司・部下の関係性を理解していないことになり、不適当な対応になります。
C.係長のところに2人で行き、同席の人に断って、係長に他部署の同僚だと紹介するのがよい。:NG
他部署の同僚の紹介は、なにも昼休みにする必要はありません。K君たち同様、上司である係長にとっても昼休みはリフレッシュするための大切な時間。K君の知らない人ということは、ご家族やプライベートな知り合いとも考えられるため、その時間を邪魔しにないというちょっとした心づかいも必要です。
D.係長のところに自分だけ行き、同席の人は取引先かとたずね、そうであればあいさつするのがよい。:NG
同席の人が取引先の人だったとして、あとで係長から正式に紹介してもらえるはず。昼休みの休憩時間にわざわざたずねてあいさつしに行く必要はありません。
E.自分の席のところに立ち、係長の同席の人に向かって、係長の部下だと言ってあいさつするのがよい。:NG
喫茶店の中にいるのは、K君や同僚、係長だけとは限りません。自席から同席の人に向かってあいさつするなど、他のお客様の迷惑になります。
よって、【A】が適当