新聞読解「新人育成、コロナで見直し」
以下、記事の要約です。
4月は多くの新人社員が働き始める。
新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務を前提に育成を図る企業が多いが、細かな意思疎通がしにくいなど課題も目立つ。
コロナ下に適した新人の育成方法を探った。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 新人の時に覚える仕事がおろそかになってしまう。
- 過保護過ぎないか心配。
- オンライン化で新人育成も変わってきている。
- コロナが収束したら新人育成はもとに戻るのか?
今後も新入社員が上手く会社に溶け込めるよう配慮が必要ですね!!
就活SST
前回は、閉じた質問と開かれた質問について紹介しました。
今回は、自己開示についての話をしていきます。
適切な自己開示
前回、開かれた質問を使うことで、相手の情報を引き出していくことができるという話をしました。
開かれた質問を受けると、「自分に興味を持ってくれている」と感じて、相手は嬉しく感じます。
しかしなぜ、相手の情報を引き出すことが、対人関係を円滑にするために役立つのでしょうか。
その秘密は「自己開示」にあります。
自己開示とは、"自分の情報を伝える"スキルです。
人は、「自己開示の返報性」と呼ばれる性質を持っています。
これは、自己開示された人(聞き手)が、その内容に応じて同程度の内容の自己開示を返しやすくなるという性質です。
例えば、相手が自分の好きなものについて話してきたので、自分も好きなものについての話もした、といった場面に覚えはないでしょうか。
一方で、初対面の相手にいきなり好きなものについての話を振る、ということはないのではないかと思います。
自己開示には、場面や相手との関係性によってここまでは開示できる、といったような程度があります。
お互いの情報を知っていけばいくほどに関係が構築されて距離が縮まっていき、距離が縮まるとより深い自己開示ができるようになっていきます。
言い換えれば、親しい関係というものは、それだけ深い程度の自己開示ができる関係である、ということができるでしょう。
そのため、相手の開示する程度と自分の開示する程度にずれがあると、中々うまく関係を構築することができません。
相手はまだそこまで親しいと感じていないのに重い相談などすれば驚かせてしまいますし、反対に相手が開示してきているのに自分がまったく情報を開示しなければ、"壁"があるな、というように感じられてしまいます。
とはいえ、だからといって必ずしも相手と同程度開示しなければいけないというわけではありません。
相手が深い情報を開示してきたとしても、自分がその相手とそこまで深い関係になることを望んでいないのであれば、無理に開示しなければいけないわけではないのです。
適切な自己開示を心がけることが、上手く人と付き合っていく秘訣です。