就活SST「曖昧な言葉」

新聞読解「職場外で発信、説明力磨く」

以下、記事の要約です。

在宅勤務が定着し、社外の相手と直接会う場面が以前に比べて減った人も多い。
無意識のうちに視野が狭くなり、担当する仕事以外への関心が薄れがちになる。
今まで以上にダイバーシティー(多様性)が求められる時代、外との接点を持つのが重要だという。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 伝えたいことをうまく伝えられるようになるためには経験を積むのが大事
  • 外の世界を知らないで仕事を進めていては、重要な情報を見落としてしまう
  • 専門性があり、後継者が見つからない技術などをYoutubeなどを使って発信することができるかもしれない
  • SNSが発達したことで、対外的な情報発信を行いやすくなった

コロナウイルスの影響で社外の人と顔を合わせる機会が減った一方で、オンラインの発達で直接出会うことはなかったかもしれない人々と話すこともできるようになりました。
情報を受け取るだけでなく発信していく経験を積むことは、必ず自らの力になりますね!

就活SST

前回は、自己開示について話しました。

今回は、曖昧な言葉による指示への対応について考えます。

曖昧な言葉

会話の中で、相手の言ったとおりにしたのに怒られた、という経験はありませんか?

もしかしたらそれは、曖昧な指示をされたときに、内容を自己解釈してしまったことが原因かもしれません。

言葉を使ったコミュニケーションであっても、常に情報が具体的に示されるとは限りません。

たとえビジネスの場であっても、詳細の含まれない、曖昧な言い方で指示を受けることは多いものです。

そのようなとき、相手の望みを察することができればよいのですが、場合によっては自分の解釈と相手のしてほしかったことが異なっており、トラブルになってしまう場合もあります。

次の例を見てください。

「急ぎじゃないから適当に」

B:この仕事、お願いな。急ぎじゃないから適当にやっといて
A:はい

~後日~

B:おい、君。ところで、この前頼んだ仕事どうなった?
A:急ぎではないと言われたので、まだ手をつけていません
B:確かに、そう言ったけど限度があるだろう!
A:すみません

Aさんが怒られたのはBさんに仕事を頼まれた1週間後で、その間、Aさんは別の仕事をしていました。

さて、どのようにすれば、問題が起こらずに済んだのでしょうか。

Bさんは、仕事の期限を伝えず、ただ「急ぎじゃない」とだけ言いました。

しかし、わざわざAさんに頼んだということは、その仕事は必要なことであり、手の空いた時にやっておいて欲しいと考えていたのでしょう。

もし、ほかの仕事が忙しくてすぐに手をつけられないのだとすれば、Bさんに頼まれた時点で「いつまでにやれば良いのですか?」などと聞いておくことができていれば、防げた問題ですね。

また、「適当に」という言葉が、好き勝手にやっていい、という意味ではないことにも注意が必要です。

適当にやっておいて、と言われた時は、作業の手順や完成度に関して、自由にできる部分があれば、より効率よくなるように工夫をしたりしてもよい、という程度の意味で、基本的には従来通り指示や決まりを守る必要があります。

また、Bさんの立場で言えば、「急ぎじゃない」といった曖昧な表現はできるだけ使わず、はっきりと期限を伝えることが望ましいでしょう。

 

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