ワークショップ「幸せを定義する」/自己分析「嫌いなところが作られたきっかけ」
ワークショップ「幸せを定義する」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。
今回のテーマは「幸せを定義する」です。
幸せという言葉を辞書で調べてみたところ、「その人にとって望ましいこと。不満がないこと」と出ました。
では、もう少し具体化してみると・・・人によっても違う、様々な定義が見えてきます。
今回は、そんな幸せの定義について考えてみたいと思います。
利用者さんからは、以下のような意見がありました。
このテーマについての利用者さんの意見
- 今の自分の能力を受け入れ、精一杯生きること
- トラブルに巻き込まれないで生きていけること
- 目標を達成できること
- 良好な人間関係を持つこと
自分が幸福を感じるために特に重要なものが何かは、人それぞれ違ってきます。
しかし、いずれであっても共通するのが、「待っているだけでは幸せはやってこない」ということです。
自分が定義した幸せを実際につかみ取るためには自分自身がどう考え、どう行動していく必要があるのか、考えていきましょう。
自己分析講座
前回、自分自身の嫌いなところや、ダメだと思っているところを考えてもらいました。
今回は、それらの要素が作られたきっかけとなる出来事について分析してみます。
嫌いなところが作られたきっかけ
前回の分析によって、自分自身の嫌いなところや、ダメだと思うような部分に目を向け、書き出してもらいました。
さらに、それらの要素が自分に与えている影響を分析することで、自分が自分らしく生きるのを邪魔している要素についても考えることができました。
そこで考えていただきたいのですが、それらの要素は、いつから持っていたものなのでしょうか。
生まれたばかりの頃は、おそらくそれらの要素は持っていなかったのではないかと思います。
諸説あるのですが、人の考え方や性格といったものには、遺伝の影響が5割、後天的に身に着けるものが5割程度という研究もあります。
持ちやすい考え方の傾向などといったものには先天的な影響もあるかもしれません。
しかし、今持っている考え方や性格そのものは、これまでの人生における周囲との関係性によって作り出されたものです。
そのため、自分で嫌いだな、ダメだなと思う要素については、それをいつ、どのようなきっかけで持つようになったのかを考えることが、そこから抜け出すために役立ちます。