ビジネス実務マナーチェック!…28

「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。

相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。

あなたはどのくらい知っていますか?

リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!

ケース① 時間を守ること

(K君が先輩と話をしている)…はい。はい…申し訳ありませんでした!
K君、先輩から怒られてしまったの?
うん…。「Kは少し時間にルーズなところがあるぞ」ってね。
あと、「時間を守ることが必要な理由」も教えてもらったよ。
いやもう反省しっぱなしだったよ。
社会人にとって時間を守ることは大切だもんね。
どれどれ、どんなことを教えてもらったんだい?

 

ケース…①

K君は先輩から「Kは時間にルーズなところがある」と注意を受けました。

次は、K君が「時間を守る事が必要な理由」として教えられたことです。

次の中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。

  1. 時間を守らないと信用されなくなるから
  2. 時間は、守ることに決まっているから
  3. 時間を守ることが仕事の目的であるから
  4. 時間を守ってした方が、仕事がはかどるから
  5. 時間を守れば、お互いが気持ちよく過ごせるから

ケース② お客様への言葉づかい

リス太君!ボク、昨日新商品の展示会のお手伝いに行ったんだよ!
じゃあ忙しい一日だったんだね、お疲れ様!
それで、ボクも時々、いろんな人への対応をまかされたんだよ。緊張したなぁ。
いい経験になったね!それで、ちゃんと対応できたのかな?

 

ケース…②

K君は、昨日、新商品の展示会へ手伝いに行きました。

次は、K君がさまざまな人へ対応をした時の言葉づかいです。

次の中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。

  1. 客に新商品のブースをたずねられた時、
    「よろしければ、ご案内いたします」
  2. 新商品の説明を求められた時、
    「それでは、お教えいたします」
  3. 違う会場の展示会へ行っていた上司が戻ってきた時、
    「お帰りなさいませ、お疲れ様でした」
  4. 客からたずねられたことを知らない時、
    「申し訳ございません、私は存じません」
  5. 係長へ、展示会で対応した客などの報告が終わった時、
    「以上ですが、何かご不明な点はおありでしょうか」

ケース③ 「かもしれない」話

(K君が先輩と何か話をしている)ですよね…、どうしましょうか?
K君、先輩と何か真剣に話をしてたけど、何かあったの?
あ…、実は午前中、先輩と取引先へ商談に行ったんだけど、そのあと雑談で「円安で原材料費が上がったから、製品の値上げをお願いするかもしれない」って言われたんだよね。
でも、雑談だし上司に報告することもないか…?と、先輩と話をしてたんだけど…。
なるほどね。雑談だとしても、こういう場合は…。

 

ケース…③

K君と先輩は、午前中、取引先へ商談に行った際、そのあとの雑談で「円安で原材料費が上がった影響で、製品の値上げをお願いするかもしれない」という話を聞きました。

このような場合、先輩やK君はどのように対応したらよいでしょうか。

次の中から、適当と思われるものをひとつ選びましょう。

  1. 「かもしれない」という話なので、確定するまでは放っておく
  2. 取引先の責任者に、値上げの話は本当かどうかをたずねてみる
  3. 「そんな大事なことは、上の者に直接連絡してもらいたい」と言う
  4. 一方的な話なので、「値上げは取引数に影響する」とくぎを刺しておく
  5. 取引先担当者から聞いたままを、会社に戻ってから上司に伝える

回答・解説

ケース① 答え【C】

仕事をする際、目的を達成するために時間を守ることが必要なのであって、時間を守ることが仕事の目的ではありません。よって先輩が【C】のように教えたことは不適当ということになります。

ケース② 答え【B】

説明を求められたら、「それでは、ご説明いたします」が適当な言い方。「教える」という言葉は、人に上から物を言うような印象があるので、「お教えいたします」と謙譲表現をしての言い回しをしても、取引先や目上の人に対しては失礼に聞こえます。よって【B】は不適当な言葉づかいとなります。

ケース③ 答え【E】

A.「かもしれない」という話なので、確定するまでは放っておく:NG
仕入れる製品が値上げされれば、自社の経営にも影響が出るかもしれません。確定するまで放っておいては対応に遅れが出てしまう可能性もあります。はっきりしない話であっても、聞いたことはそのまま報告した方がよいでしょう。

B.取引先の責任者に、値上げの話は本当かどうかをたずねてみる:NG
取引先の担当者は、K君や先輩と普段から懇意にしている間柄なので「かもしれない」話をしてくれたのかもしれません。また、仕入れる製品の値上げ情報は、まだ外部へ漏らしてはいけない話の可能性も。上記のような可能性も考えられるため、わざわざ取引先の責任者へ本当かどうかをたずねるなどは、関係性や情報の取り扱い方などを理解していないと言え、不適当な対応と言えます。

C.「そんな大事なことは、上の者に直接連絡してもらいたい」と言う:NG
取引先の担当者は、K君は先輩と普段から懇意にしてる間柄なので「かもしれない」話をしてくれたのかもしれません。それが、いつの間にか「大事なこと」に内容が変わってしまっています。雑談の内容の意味を理解しておらず、不適当な対応になります。

D.一方的な話なので、「値上げは取引数に影響する」とくぎを刺しておく:NG
取引先の担当者が話したのは、あくまでも「かもしれない」話。まだ確定した事ではないのに、くぎを刺すなどは、雑談の内容の意味を取り違えているため、不適当な対応と言えます。

E.取引先担当者から聞いたままを、会社に戻ってから上司に伝える:YES
仕入れる製品が値上げされれば、自社の経営にも影響を及ぼすことになります。かもしれない、はっきりしない話だとしても、聞いたことはそのまま係長に報告しておくのが適当な対応となります。

よって、【E】が適当

 

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