就活SST「会話を終わらせたいときのポイント」
新聞読解「緊急事態 鈍い通勤客減少」
以下、記事の要約です。
東京、大阪、京都、兵庫の4都道府県は26日、
新型コロナウイルス感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言の発令後初の平日を迎えた。
政府は25日から5月11日までの17日間で集中的に人の流れを抑えることを目指すが
「宣言慣れ」のためか人出は4%減ほどとなる。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 金曜日に出されてもタイミングが悪い。
- 学生達の在宅も大変だ。
- 業績悪化が見られる企業は仕方ない。
- オリンピックのためのパフォーマンスに見える。
今年もゴールデンウイークは自粛となり残念ですが、来年こそは心置きなく出かけられるようになるといいですね!
就活SST
前回は、相手の希望を汲み取って適切な行動をすることについて考えました。
今回は、会話を終わらせたいときのポイントについて考えていきます。
会話を終わらせたいときのポイント
その後に予定があって時間がなくなってしまったときや、話に行き詰ったときなど、自分の意志で会話を終わらせたいというとき、あなたならどうしますでしょうか。
相手に遠慮して切り出せずに話を続けていると、自分の予定がくずれてしまったり、話に意識が向いていないことが相手に伝わったりと、相手との関係が悪くなる可能性があります。
一方で、「時間がないので」とだけ伝えて去ろうとすると、相手には「私と話すのが嫌なのかな?」と感じられ、悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
上手く会話を終えらせるためのポイントを紹介します。
この場面にふさわしいセリフは?
「Aさんは、リスタートの活動が終わって帰ろうとしています。そのとき他の利用者であるBさんが話しかけてきました。しかし、Aさんはこのあと別の人との約束があり、あまりゆっくりできません」
この場面において、以下からひとつ回答を選ぶとしたら、どれが良いでしょうか。
①「その話、今じゃなくちゃだめ?」
②「急いでいるから、また今度!」
③「えっ、大変だったね!うんうん…へぇ~…」(最初は共感的だが段々と気のない返事にしていく)
④「そっか、うん、うん……」(とりあえず聞き続け、急いでいることについては言わない)
⑤「そっか……大変だったね」と言いながら時計を見て、少し歩きだす(言葉以外のメッセージで伝えようとする)
⑥「そっか。大変なことがあったみたいだね。ごめんね、聞きたいんだけど今は時間がないんだ。今度でも大丈夫?」
各セリフの比較
①は、話しかけてくれたBさんの気持ちをまったく考えられておらず、悪印象を与えてしまうでしょう。
②は、「急いでいる」と伝えているだけ①よりは良いかもしれませんが、Bさんの話したいという気持ちはないがしろにしてしまっています。
③は、だんだんと気のない返事になっていることに相手が気が付いたときに、とても悪い印象を与えてしまいます。
④は、Bさん側からすれば話したいことが話せて良いのですが、Aさんはその後の約束に間に合わなくなってしまうかもしれません。
⑤は、相手がうまく察してくれれば良いのですが、気づかれなければ話を終わらせられませんし、「自分と話したくないのか」と受け取られるかもしれません。
⑥は、相手の話を一度受け止めた上で時間がないということを伝え、「今度でも大丈夫?」と聞くことで、話を聞きたくないわけではないということを表しています。
ここからわかる通り、会話を終わらせたいときに意識する必要があるのは、「相手の話を一度受け止める」ことと、「理由や気持ちを添える」ことです。
非言語的メッセージは、情報の意味を受け取り手が判断するために、ネガティブな受け止められ方をする危険性が高いことに注意してください。